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フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

第4回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ 〜後編・準決勝&決勝

2017年2月4日(土)

フットサル地域女子チャンピオンズリーグ 大会3日目。この日はグループリーグを勝ち残った4チームが準決勝と決勝戦を戦います。

大会2日目の観戦記はこちら。



改めて受付で聞いて写真OKを確認したので、この日の試合は写真多めで。準決勝はAピッチのSAICOLO vs arco-iris KOBEをメインに観戦。

全国大会初のベスト4進出を果たしたSAICOLO。ここから先は未知の領域ですが、前日ASTRO鹿児島に一時逆転を許し、もうダメかもしれないというところから盛り返したことで吹っ切れたというかなんだかリラックスした印象を受けます。シュート練習でも笑顔がこぼれる雰囲気の良さ。

うん。とってもリラックスしてる…(゚ω゚)

しかし、一度は敗退を覚悟しながら勝ち上がってきたのは相手のarco-iris KOBEも同じ。大会3日目まで試合ができることの喜びを噛み締めながら、思いっきりぶつかってほしい!


※素人が撮った下手くそな写真ですが、お金と時間をつかって会場まで通い、夫婦で一生懸命撮った写真です。無断での転載・転送はご遠慮ください。


フットサル地域女子チャンピオンズリーグ大会3日目 決勝ラウンド

大会公式記録

【準決勝】

Aピッチ:SAICOLO 1-2 arco-iris KOBE(前半1-0)
Bピッチ:VEEX TOKYO Ladies 3-7 福井丸岡RUCK(前半0-3)

AピッチのSAICOLO vs arco-iris をメインに観戦。そういえばオーシャンアリーナで行われた昨年の大会は準決勝は同じメインコートで時間をずらして行われていたが、今回は両面での同時キックオフ。観る方としてはどちらも見逃せない気持ちもありつつ、決勝戦までのインターバルを考えればこちらの方が明らかにフェアだろう。

SAICOLOはGK21.吉村にFPの1stセットが7.加藤、10.堀田、12.長谷川、20.秋田谷。2ndセットに8.髙橋、9.安、11.吉川、16.小島。前日の第3戦で“温存”しきれなかった8.髙橋、この試合では序盤から出場。

試合は序盤からお互いに仕掛け合う手に汗を握る展開。その中で前半8分に先制ゴールはSAICOLO!深い位置からの左キックイン、角度のないところでパスを受けた20.秋田谷のシュートはGKが一度は弾くもコロコロとゴールへ吸い込まれる。

幸先よく先制したSAICOLOだが、そこからはarco-irisの怒涛の反撃に耐え忍ぶ展開が続く。マークが一瞬かぶった隙を見逃さない17.藤田のミドルシュートはポスト直撃で肝を冷やしたが、集中した守備で対応し1点リードのまま前半終了。

後半も1st、2ndセットの組み合わせは基本的に変わらず。先制後は押し込まれたがarco-iris相手に1点で逃げ切れるとは思わない。攻めの姿勢を崩さないSAICOLO。しかし徐々にふたたびarco-irisが押し込む場面も増えてくる。

この試合、トータルのシュート数はSAICOLOの33に対してarco-irisは61。その数字通りにチャンスの数自体は向こうが上。そんな中でも千載一遇のチャンスは巡ってくる。後半10分過ぎに19.若林にボールを奪われカウンターに持ち込まれるピンチも、最後尾に1人残っていた8.髙橋が数的不利の中ナイス判断を見せてカット!逆カウンターに持ち込むも16.小島のシュートパスにセカンドポストでのファー詰めには惜しくも合わず…ってここで詰めていたのはボールを奪った髙橋!?

さらに後半14分ごろには12.長谷川のシュートパス、これは若干ミートし損ねるがそれが逆にうまくタイミングを外してゴール前に走りこんだ20.秋田谷へ通る!が、この絶好の機会に秋田谷の放ったシュートは枠外へ。

決めるべきときに決められなければ、流れは相手に傾くのがフットサルの常だ。その直後の後半15分、前線で11.吉川が潰され、arco-irisにカウンターに持ち込まれる。3-3の数的同数ではあったがゴール前での混戦をチーラしきれず、18.加藤に押し込まれ同点…!!

さらに後半16分、セットプレーからのシュート、ディフェンスに一度は当たったボールがなぜかゴール前17.藤田の下へとピタリとこぼれ…残り5分というところまでリードしていたSAICOLOだったがあっという間に逆転を許してしまう。

逆転を許したSAICOLOは残り1:39というところでタイムアウト。GKを8.髙橋に、7.加藤、9.安、10.堀田、11.吉川のセットでパワープレーを開始。しかしRUCK戦では劇的ゴールを生んだパワープレーも不発に終わり、あと一歩が及ばず準決勝で敗退。

試合終了のブザーと同時に抱き合って勝利を分かちあうarco-irisの選手たち。一時はグループリーグ敗退の危機すらあった全日本王者が、結果的には下馬評通りに決勝戦まで駒を進めた。

今季、ついに日本一の目標には届かなかったSAICOLO。しかし初めて全国大会を3日間闘いきった。確かな手応えに胸を張ってシーズンを終わりたい。


Bピッチでの準決勝は丸岡RUCK vs VEEX TOKYO。昨季の全日本選手権準決勝ではPK戦までもつれる熱戦を演じた両者だが、今回は立ち上がりからRUCKが順調に得点を重ねる展開。

11.小林の2ゴールなどで3-0とリードされての折り返し、VEEXは後半頭から5.伊藤をGKに据えたパワープレーに打って出る。これが大ハマリで後半開始わずか2分でVEEXが2点を追い上げて1点差に。

このまま一気に逆転かと思われたがしかし、RUCKもタイムアウトを取って落ち着きを取り戻すと、逆にパワープレーに固執したことが修正ポイントを絞らせたかその後は再びRUCKが得点を重ね始める。

終盤にVEEXが意地の1点を返すものの、7-3でRUCKが圧勝。GKを除けば出場機会の少ない中学生選手たちにもチャンスを与えながらも決勝進出を決める。


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【決勝戦】

arco-iris KOBE 7-2 福井丸岡RUCK(前半3-0)

決勝のカードはarco-iris KOBE vs 福井丸岡RUCK。全日本選手権チャンピオンと日本リーグチャンピオンが相対する。日本リーグでは引き分けだった両者だが、この大会では必ず決着がつく。まさにシーズン最後に「真の日本一」を決める戦いとなった。

日本女子フットサルリーグの対戦 では、引いて引いて守って守って引き分けに持ち込んだRUCK。しかしここまで、練習試合も含めてarco-irisに勝ったことはないという。準決勝のSAICOLOの戦いぶりも聞いた田中監督は「アルコ相手に守りに入っちゃうと何もできなくなる」と呟いていた。選手権での挫折から立ち直り日本リーグを制したいま、「アルコと正面から攻め合って勝つ」というプランを描いていたのかもしれない。

しかし、開始わずかに1分で先制はarco-iris。左サイドのCKから12.春山が放ったシュートはセカンドポストで18.加藤が触ったかDFに当たったかのように見えたが記録は春山のゴール。

さらに5分には17.藤田、そして…

8分には9.関灘が右サイドを突破しカウンターに持ち込むと10.中野のキレイなファー詰め。

続けてコーナーキックから戻しのパスを受けた19.若林の豪快ミドル。なんと意外にもarco-irisが前半の、それも10分までに一気に4点を奪う大量リードの展開となる。

決勝戦はこれまで2面あったピッチを1面に作り直し、正規の20m×40mのサイズで行われた。まるで、今まで閉じ込められていた「狭いピッチ」という監獄から解放されたかのようにarco-irisの選手たちが躍動し、コートをワイドに使って得点を重ねていく。

4-0でarco-irisがリードのまま試合は後半へ。反撃の糸口を見つけたいRUCKだが、次の得点もarco-iris。12.春山のコーナーからのミドルシュートが決まり更にリードを広げる。

ここでなんとRUCKはゴレイラをキャプテンの1.浅野から21.藤江にチェンジ。藤江もまた上背のあるタイプではないが、中学生ながらに大声を出してチームを鼓舞。

この声が響いたか、11.小林のパスカットからショートカウンターで19.山川がゴール。RUCKがようやくの1点を返すものの…

少しだけRUCKに流れが傾きかけたら即座にタイムアウト。そして直後に追加点。arco-iris、隙が見当たらない。

決めたのは17.藤田。ゴールを背にしてキープからの豪快反転シュート。RUCKはゴレイラを再び1.浅野へ交代。

それでも、ようやくゴールのイメージが湧いてきたRUCK。ルーズボールを球際で負けずにマイボールとすると、数的同数のなか綺麗にパスを繋いで最後は7.田中がゴールを決めるが…

その直後に12.春山がハットトリック。点差を5から縮めさせない。試合はこのまま7-2で終了。arco-irisが後半のスコアだけを見ても3-2と完勝し、全日本選手権と地域チャンピオンズリーグの全国2冠を達成した。


第4回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ supported by GAViC

優勝:arco-iris KOBE

準優勝:福井丸岡RUCK

第3位:SAICOLO

第3位:VEEX TOKYO Ladies

最優秀選手賞:関灘美那子選手(arco-iris KOBE)

最多得点選手賞(8ゴール):江口未珂選手(C.R.F IDEAL LADIES)



優勝したのは準決勝でSAICOLOを破ったarco-iris KOBE。一時はグループリーグ敗退のピンチに追い込まれましたが、今回はちょっとだけ運も味方しましたね(笑)でも決勝のアルコはほんとにほんとに強かった!これで全日本選手権との全国二冠を達成。「初の三冠」こそならなかったものの、日本リーグはまだプレ大会であること、そこで優勝した丸岡RUCKを倒しての地域CL制覇であることを考えれば、やはり現時点での日本女子フットサル最強チームはarco-iris KOBEだと言って異論は少ないでしょう。


SAICOLOはそのarco-irisに準決勝で敗れて惜しくも第3位。だけど全日本選手権は1次R敗退、日本リーグはあと一歩優勝に及ばずだったSAICOLOがシーズンの最後に初めて全国ベスト4の壁を突破。チームとして確実にひとつ階段を上がりました。最後はみんないい笑顔😊

これで一部選抜選手にはトリムカップ(http://www.trim-cup.jp)が残っているものの、チームとしての女子フットサル2016シーズンが終了。濃厚であっという間の1年間でしたね。いろんなことがあったけど、今はゆっくり体と心を休めてください。みなさん本当にお疲れさまでした!!


金曜日は夜遅くなっちゃって食べられなかった宇都宮餃子にようやくありつけました♪「みんみん」で焼・揚・水ぜんぶ盛り(๑´ڡ`๑) 水餃子がいちばん好きかも。



関連記事


参考記事

第4回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ supported by GAViC 結果(Japan Futsal Federation)
https://goo.gl/Lp5aO3

PANNA-FUTSAL試合レポート:準決勝 SAICOLO × arco-iris KOBE
http://www.panna-futsal.com/2017/02/4thcl-semifinal2.html

PANNA-FUTSAL試合レポート:準決勝 VEEX TOKYO Ladies × 福井丸岡RUCK
http://www.panna-futsal.com/2017/02/4thcl-semifinal1.html

PANNA-FUTSAL試合レポート:決勝戦 福井丸岡RUCK × arco-iris KOBE
http://www.panna-futsal.com/2017/02/4thcl-final.html

フットサル、福井丸岡RUCK準V 地域チャンピオンズリーグ(福井新聞ONLINE)
http://www.fukuishimbun.co.jp/sp/localnews/sports/114524.html

アルコイリス「祈る!チィチャン!」
http://ameblo.jp/arco-iris-2008/entry-12245450687.html

アルコイリス「祈る!チィチャン! 〜現地の視点から〜 #7」
http://ameblo.jp/arco-iris-2008/entry-12247840256.html

第4回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ結果(福井丸岡RUCK公式サイト)
https://goo.gl/RcjpnL

福井丸岡RUCK 田中監督Facebook
https://www.facebook.com/etsuhiro.tanaka.1/posts/1253911121368894

SAICOLO Facebookページ
https://www.facebook.com/saicolofutsal/posts/1050109518427021:0

VEEX TOKYO Ladies「第4回地域女子チャンピオンズリーグ 試合結果」
http://ameblo.jp/veextokyoladies/entry-12245020466.html


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