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フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

【プレーオフ進出は府中AFC、アルコイリス、そして丸岡RUCK!】日本女子フットサルリーグ2017 第7節

2017年9月3日(日)

あんなに楽しみにしていた夏休みは夏風邪で寝込んでいる間にあっという間に終わり、あんなに先だと思っていた日本女子フットサルリーグ最終節があっという間にやってきました。


しかしさすがに遠いぜ福井県!せっかく行くので本当はいろいろ観光したいところですが、ここのところ仕事が忙しくとにかく行って帰ってくるだけで体力の限界…(^^;; とりあえず途中のSAで敦賀湾を望んで、とにかく越前市へまっしぐら。


そんなせわしないスケジュールの中、唯一の旅の楽しみはやっぱりご当地グルメ。越前に着いたらまずはガイドブックにも載ってたヨコガワ分店へ。神社の鳥居の真ん前にあってびっくり。


さて、ボルガライスとはどんなもんじゃい!?


こんなもんでした。オムライスの上にトンカツを載っけた感じと言ってしまえばそれまでですがw ふわとろ系オムライスが幅を利かせる昨今において薄焼きの懐かしい感じのオムライスでした。ちなみにヨコガワ本店はないそうです。気になったので聞きました(笑)



そして翌日、いよいよメインイベントの日本女子フットサルリーグ最終節へ。会場は今年の8月に完成したばかりの越前市AW-Iスポーツアリーナ!新築のきれいな体育館でしたが、室内履き要だったりスタンドからピッチを見る角度だったりはまぁ、他の多くの体育館と同じような感じでした。スポーツ興行に適した体育館はまだまだ日本には少ないですね。

今回の試合は2日に渡って行われ、前日の土曜日にはバルドラール浦安ラス・ボニータスとUNIAO Ladiesが対戦、3-0で浦安が勝利しています。日曜に行われる2試合は4チームすべてにプレーオフ進出の可能性が残る大激戦。この時点での順位表は…

順位 チーム名 勝点 得失
1 福井丸岡RUCK 11 24
2 府中AFCプリメイラ 11 4
3 さいたまSAICOLO 10 7
4 アルコイリス神戸 9 29

という状態。大量得点が効いて1位の丸岡RUCKは3位以内を「ほぼ確定」、2位の府中は引き分け以上で確定。3,4位のサイコロ、アルコイリスもこの日勝ちさえすれば自力でのプレーオフ進出決定と、最後まで消化試合にはならない素晴らしい組み合わせ!


※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って会場まで通い夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。
※府中AFCが2016/12/2に 女子選手との写真撮影について注意事項をアナウンス していますが、これは試合中の写真撮影についてクラブ単独で制限するものではなく、試合中の写真撮影については大会規約に准ずる旨を確認しています。


日本女子フットサルリーグ2017 第7節

2017年9月3日(日) @福井県/越前市AW-Iスポーツアリーナ

第2試合 さいたまSAICOLO 2-5 府中アスレティックFCプリメイラ(前半1-1)

公式試合記録


勝点10で3位につけるサイコロと、勝点11で2位の府中のプレーオフ進出を賭けた大一番。自力でプレーオフを決めるにはサイコロは勝利が絶対条件、一方の府中は引き分けでも3位以内が確定する。お互いにフェアプレーを誓ってからのキックオフ。


サイコロのスタメンはGK12.吉村、6.木原、7.秋田谷、10.堀田、14.初見。セカンドセットは2.小島、8.髙橋、9.安、11.吉川。安が膝の怪我からようやく復帰し、セカンドに入る。最終節は監督、スタッフ、そしてつなが竜ヌゥも入って全員での写真撮影。

キックオフ、いきなり攻め込むのは府中。開始十数秒というところで9.千田のシュートがクロスバーを叩いてヒヤリ。


立ち上がりにバタついたサイコロはそのまま府中に追い込まれる形となってしまう。それでも先制点が欲しいサイコロが人数をかけた攻撃から、カウンターを受けて17.島崎美和がGK12.吉村の股を抜くシュート。前半5分に先制は府中。



しかし9分に相手GKの4秒保持で得た間接フリーキック。このチャンスを頼れるキャプテン、8.髙橋彩子が決めてサイコロが同点に追いつく。このゴールでようやく落ち着きを取り戻したサイコロだったが、追加点を奪うことはできず1-1の同点で折り返し。

後半、サイコロはGKもセット組み合わせも前半と変わらずスタート。逆転を目指して気を吐くサイコロ。



特にファーストセットの7.秋田谷美里、14.初見尚美の2選手が躍動する。なかなかパス回しで相手の守備を崩せないサイコロだったが、この2人のドリブルがチャンスに繋がる場面が増えてきた。


26分、まさに秋田谷と初見の仕掛けで相手守備に綻びが生まれたところ、こぼれ球を拾った6.木原こずえがゴール!サッカーでのチャレンジのため1年の休部を経て復帰した今季、なかなか得点できなかったがこの土壇場で大事な逆転弾を決める。


しかしサイコロのリードは長くは続かず…29分には味方シュートをGKが弾いたこぼれ球を22.縄田三佳がミドルシュート!味方DFがブラインドになったか、GK吉村止めることができずに府中がふたたび同点に引き戻す。


この試合、サイコロが得意とするGK吉村から11.吉川へのロングスローは数えるほどしか見られなかった。ロングスローを警戒させて相手が引いたところを自陣から組み立てようとする形が多かったが、やはりなかなかパス回しでは府中の守備を崩せず秋田谷、初見のサイド突破の比重が大きくなる。


試合は2-2の同点のまま終盤へと差し掛かる。自力でプレーオフを決めるには勝利が必要なサイコロ。勝負師・小野直樹監督なら必ずパワープレーを仕掛けてくるだろう。問題はいつそれを始めるか、だが。そう考えていた矢先にまさかの事態。


36分、またもカウンターを受けると左サイドから9.千田日向子のミドルシュート、11.吉川のスライディングブロックも間に合わず、府中に逆転を許してしまう。


サイコロは即座に10.堀田をGKにパワープレーを開始。しかし、恐らくは同点を想定して準備していたパワープレーをビハインドの状態ですることになり精神的な動揺があったか。始めてすぐに日本代表候補・14.藤田実桜にパワープレー返しを決められてしまい万事休す…


それでもなおパワープレーを続けるサイコロを、残り8秒でGK18.河島佳奈のPP返しで退けた府中が5-2で勝利。まずはプレーオフ進出を確定!



地域リーグではなく、東京都リーグ所属の府中アスレティックFCプリメイラ。今季は間違いなくリーグ大混戦の立役者となったが、ホーム戦でプレーオフ進出を決めきれず、日本代表候補に成長した船附ひな子の海外移籍など最終節に向けては不安要素もあった中でプレーオフ進出まで掴み取った。



敗れたサイコロも勝点10で未だ暫定3位。他力だが次の試合、RUCKがアルコイリスに勝てば府中にプレーオフでリベンジできる。


第3試合 福井丸岡RUCK 1-3 アルコイリス神戸(前半1-2)

公式試合記録


最終試合にいよいよ登場、ホーム丸岡RUCK。先の試合で府中が勝ったため勝点11で暫定2位の丸岡と、勝点9で4位のアルコイリスの対戦。丸岡にとっては、たとえ敗れてもサイコロ以上の勝点は確定。アルコも引き分けで勝点1さえ積み上げれば得失点差でサイコロを上回るというサイコロにとってはかなり不利な状況。


これまで何度も全国大会で活躍してきた福井丸岡RUCKだが、福井県内で試合ができることは多くない。その貴重なホームゲームにしてプレーオフ決定戦。会場には1104名と女子の試合ではおそらく初めて1000人を越えた大観衆が詰めかけた。サポーター席だけでなくその隣のブロックまで赤いシャツやタオルを持った人たちで埋まり、Fリーグでも聞いたことのないような大声援が選手を後押しする。

既にプレーオフ進出は決まっているとはいえ、1位と2位3位ではまったく状況が変わってくる。そして何よりこのホームの大観衆の前で勝ちたいはずの丸岡。アルコイリスにはこれまで公式戦で一度も勝ったことがないという。

直近の対戦だと、昨季プレ大会では亀のように引いて守って2-2のドロー。これで手応えを掴んだ地域CL決勝では果敢にプレスをかけ真っ向勝負を仕掛けるも2-7で完敗。そしてこの試合、田中監督の取った作戦はその中間解とも言える「ハーフに引いてカウンター」だった。



その狙い通りに前半6分、19.山川が中央で2人に囲まれながら出したパスに11.小林が抜け出ると、GKとの1対1を冷静に決めて先制はホームの丸岡RUCK!!


会場は割れんばかりの大歓声に包まれ、ホーム感あふれる最高の雰囲気に!!



しかし女王アルコイリスも当然黙ってはいない。左サイドからのキックイン、9.関灘がぽっかりとマークが空いた3.江口を見逃さず浮き玉のパスを送ると、昨季地域CL得点女王はトラップからきれいにボレーシュート。



さらに15分にはカウンターで右サイドを駆け上がった17.藤田靖香がミドルシュートを突き刺し逆転!丸岡はタイムアウトを取って落ち着きを図るが、そのまま2-1の神戸リードで折り返し。


後半も主導権を握るのはアルコイリス、しかし神戸のシュートをゴレイラ浅野樹が連続セーブ。ギリギリのところで追加点を許さない。



アルコの攻撃を耐え続ける丸岡は時折カウンターから日本代表の9.北川夏奈、13.高尾茜利が数少ない好機を得るが、それでもあと一歩で神戸GK古市祐子の壁を破ることができない。


すると21分、ついにアルコに追加点。GKのロングスローをコーナー付近で9.関灘が絶妙トラップで収めると、そこから一旦下がって中への折り返しを受けた江口未珂が狙いすましたミドルシュートを決める。


結局、最後までアルコイリスの圧力を跳ね返せなかった丸岡は1-3で敗れ、満員のホームゲームを勝利で飾ることはできなかった。



開幕から2連敗を喫しプレーオフ進出が危ぶまれたアルコイリス神戸だったが、そこから怒涛の巻き返しで終わってみれば丸岡も抜いて2位でプレーオフ進出を決定。



敗れた丸岡も、第3位でプレーオフに進出できる。今度は駒沢でアルコイリス神戸との2連戦。この半年間で女王に追いつくことはできるだろうか?




というわけで、第1回日本女子フットサルリーグの最終順位表はこのようになりました。


サイコロは結局第4位に転落し、プレーオフ進出はならず。5位の浦安とも結局勝点は1差なんですね。結果は残念ですが、まだ「日本一」を目指すチャンスは残されています。まずは関東三連覇を目指して、ここからまたやり直そう!!


それにしても、リーグがこれだけ大混戦になったのは間違いなく府中アスレティックFCプリメイラの躍進の賜物。しかし、失礼を承知で言えばまさか、まさか1位でプレーオフ進出とは驚きです!!

プレーオフは翌年1月に東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で男子Fリーグのプレーオフと同日開催で行われます。2位と3位は2日連戦した翌週に1位に挑むという厳しいレギュレーション。男子Fリーグのプレーオフ進出争いは、まだまだこれからです!!


関連記事


参考記事

府中、アルコ、丸岡の3クラブがプレーオフ進出決定!/日本女子フットサルリーグ公式サイト
http://w-fleague.jp/news/?p=1384

第7節記者会見コメント/日本女子フットサルリーグ公式サイト
http://w-fleague.jp/news/?p=1407

丸岡RUCK3位でプレーオフへ/福井新聞オンライン
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/234295

日本女子リーグ 躍進“丸岡ラック”プレーオフへ 平均年齢17歳、団結力武器に/毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170907/ddl/k18/050/243000c

ろう者フットサル日本男子代表、フットサル福井県選抜に快勝/日本サッカー協会
http://www.jfa.jp/news/00014963/


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