来たる2016年10月9日(日)、仙台ゼビオアリーナで 「日本女子フットサルリーグ プレ大会」 がいよいよ開幕します。
これまで女子フットサルでは地域リーグが最高峰(それさえも関西が2014年に、北信越が2016年に発足したばかり、四国リーグはまだありません)で、全国大会というと全日本選手権と地域チャンピオンズリーグのみ。通年の全国リーグはありませんでした。
それがプレ大会とはいえついにスタートするのです。男子のFリーグでさえ、観客動員や資金繰りに苦労するなか、さらにいまコロンビアで開催されているフットサルW杯に日本代表が出られなかったこのタイミングで女子の全国リーグ発足。本当に大丈夫なのか?と心配する声もありそうですが、こんなタイミングだからこそフットサルには新しい風が必要なのかもしれません。
プレ大会であるうちは各チームは現所属リーグと全国リーグを「掛け持ち」で戦うことになり、クラブや選手の負担も倍増します。男子もそうですが、選手たちのほとんどはプロではありませんので、普段の仕事もあります。
そんな厳しい状況の中で、それでも女子フットサルの発展と自らの高みを目指して全国リーグに挑戦する勇敢な6チームを個人の感想も踏まえながら紹介していきます。
※素人が撮った下手くそな写真ですが、お金と時間をつかって会場まで通い、夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが、無断での転載・転送はご遠慮ください。
※今シーズン、関東女子フットサルリーグでは観客席から望遠レンズを使った写真撮影ならびに、スマホも含め撮影写真のインターネットへの無断アップロードが禁止されています。掲載画像は昨年以前のもの、もしくは別の大会で撮影したものです。
SAICOLO(埼玉県さいたま市)
2014年 関東女子フットサルリーグ 第2位
2015年 関東女子フットサルリーグ 優勝
サッカーを引退した選手たちが「Enjoy FUTSAL」をコンセプトに2011年に結成。そこからわずか4年で関東チャンピオンにまで登りつめた。なでしこリーグ経験者も多く、ベースにある個人の高いフットボールスキルにFリーグでも指導歴のある小野直樹監督の戦術を融合させて、今季は初の全国タイトルを狙う。
SAICOLOの代表者でありいつも大事なところでゴールを決める頼れる存在。今シーズンもここまでチーム内トップの5得点をマーク。
注目選手② 11.吉川紗代
浦安からの移籍2年目にして既に代えの利かない存在感を示している不動のピヴォ。小野サイコロの基本戦術はクアトロだが、彼女をトップに置いた3-1との使い分けが機能したとき、攻撃に幅と深さが生まれる。
注目選手③ 21.吉村史
小野監督が以前に指揮していたシュートアニージャから今季移籍。日本代表候補合宿への招集歴もあるGK。安定したセービングはもちろんだが、最大の武器はレーザービームとも呼ばれるスローイング。飛距離・精度ともにトップクラスで、一発で相手のゴール前にまで迫る。
2014年 東京都女子フットサルリーグ1部 第3位
2015年 東京都女子フットサルリーグ1部 第3位
全国リーグ参加6チームの中で唯一、地域リーグではなく都道府県リーグに所属する府中AFC。しかし今季は全日本選手権でも激戦の東京都大会を勝ち上がり、関東大会にまで駒を進めている。男子トップチームはFリーグに所属しておりクラブとしてのサポート体制は厚い。堅い守備からのカウンターと精度の高いセットプレーでチャンスを狙う。
注目選手① 3.縄田三佳
最後尾でプリメイラの手綱を握るフィクソ。足下の技術が高く、底辺でのボール回しでチームに落ち着きを与える。
注目選手② 10.船附ひな子
前線で存在感を放つピヴォ。全国レベルでは自身の反転シュートだけでなく、いかに周りを引き出すプレーができるかも課題になってくる。
2014年関東女子フットサルリーグ 優勝
2015年関東女子フットサルリーグ 第2位
関東リーグ4連覇の記録を持つ関東女王。昨季こそSAICOLOに最終節での逆転優勝を許し連覇の記録は途絶えたが、今シーズンもここまで負けなし。消化試合数が1試合少ない状態で、トップと勝点差1の暫定2位につけている。メンバーの入れ替わりが激しいにも関わらず常に関東トップレベルを維持しているのは、やはりFリーグチームを持つクラブ・ファミリーとしての指導力の表れだろう。
注目選手① 9.江川涼
世界女子フットサルトーナメントグアテマラ2015では代表メンバーにこそ入らなかったが、サポートメンバーとして合宿に召集された。容姿端麗な見かけに似合わない泥臭いプレーも厭わずにゴールを量産する。
注目選手② 12.本多さかえ
選手とコーチを兼任する浦安不動の守護神。GKはセーブするだけでなく、正確なスローで攻撃のリズムもつくれるということを女子フットサルではいち早く体現していた先駆者的存在。
2014年 東海女子フットサルリーグ優勝
2014年 全日本女子フットサル選手権準優勝
2015年 フットサル地域女子リーグカップ準優勝
2015年 東海女子フットサルリーグ優勝
2015年 全日本女子フットサル選手権準優勝
2016年 フットサル地域女子チャンピオンズリーグ優勝
2011年、バーモントカップ全日本“少年”フットサル大会で史上初めて女子だけで構成されるチームが全国ラウンド進出を果たし、男子チーム相手に一勝を挙げた。それから5年、当時小学生だった少女たちは日本女子フットサルトップクラスのチームに成長。3回連続の全国大会準優勝という悔しさを乗り越えて今年2月の地域チャンピオンズリーグではついに公式全国タイトルを手にする。「夢は正夢」ポテンシャルでは間違いなくナンバーワンのガラクタガールズの活躍に注目。
注目選手① 9.北川夏奈
フットサル女子日本代表最年少出場&ゴール記録を持つ丸岡RUCKのエース。そのシュート力とキープ力に目が行きがちだが、実はスピードも兼ね備えた万能型の選手。
注目選手② 11.小林心
10代の選手が多いRUCKの中では年長に当たるが、それを感じさせないホンワカした雰囲気。しかしその可憐な見た目を裏切り今シーズンの北信越リーグでは4試合12得点と驚異的なペースで得点を重ね、現在チーム得点王。
注目選手③ 13.高尾茜利
フットサル女子日本代表。スピード感に溢れるキレッキレのドリブルは調子に乗らせたら誰にも止められない。個人技だけでなく、小学生時代から一緒にプレーする北川との日本代表ゴールデンコンビでの連携プレーにも要注目。
UNIAO Ladies(愛知県一宮市)
2014年東海女子フットサルリーグ 第2位
2015年東海女子フットサルリーグ 第4位
東海地域から全国リーグに参戦したのがUNIAOだったのは正直意外だった。これまで、全国大会への東海代表といえば、Frontier FCとmember of the gangが常連だったからだ。しかし2020年フットサルW杯愛知県招致を女子フットサルからも盛り上げるべく、近年は全国級のチームを集めて自ら大会を主催するなど強化に努めている。その甲斐あってか今季の東海リーグはここまで4戦全勝で首位を独走中だ。
注目選手① 8.森本ゆう子
2015年東海リーグベスト5進出。フットサル愛知県選抜でも中心的役割を果たした。元サッカー女子日本代表で澤穂希や山郷のぞみらとともに10キャップを数えている。1974年生まれは全国リーグ参加6クラブ中最年長だが、足元の技術と視野の広さは健在。
注目選手② 16.上杉舞
下手なFPよりも高い足元の技術を持つGK。女子フットサルではパワープレー自体お目にかかることは少ないが、このリーグでは近年Fリーグでも増えてきたようなGKがそのまま上がって攻撃参加するようなスリルあるシーンも観られるかもしれない。
arco-iris KOBE(兵庫県神戸市)
2014年 関西女子フットサルリーグ 優勝
2014年 全日本女子フットサル選手権 優勝
2015年 フットサル地域女子リーグカップ優勝
2015年 関西女子フットサルリーグ 優勝
2016年 フットサル地域女子チャンピオンズリーグ 優勝
全日本選手権と地域チャンピオンズリーグ、全国二冠の称号を持っている女子で唯一のチーム。昨年は兵庫県大会で敗れ選手権本大会には出られなかったが、そのarco-irisを破ったSWH Ladiesが優勝していることからも現在の女子フットサルの覇権は関西にあると言えるだろう。選手権、地域CL、そしてこの日本女子フットサルリーグ、三冠を獲得し真の女王となることができるか!?
注目選手① 17.藤田靖香
直近の世界女子フットサルトーナメントでこそメンバー入りしなかったが、これまでフットサル日本代表に何度も選ばれている。決して大柄なわけではないが前線で身体を張り、反転シュートや両サイドからのミドルシュートでシンプルにゴールを狙う。
注目選手② 19.若林エリ
元浦和レッズレディース。元なでしこの山郷のぞみや、SAICOLOの高橋、堀田、木原らとともにプレー。その強烈なキャラクターでプレーだけでなくメンタル面でもチームを引っ張る。
あくまでも個人の感想に基づいていますので、あの選手を挙げないとは何事だ!とかこの紹介文は納得いかん!!とかあるかもしれませんが、そこは広い心でご容赦ください^^; 一方で、この選手もオススメですよ~とか、この選手はこういう特長もあるんですよ~なんていう優しい建設的な意見はドシドシお寄せください(笑)
日本女子フットサルリーグの開催日程は以下のようになっています。試合は全て6チームが一堂に会するセントラル方式で入場は無料です。
① 10/09(日) 仙台ゼビオアリーナ
② 10/10(月) 仙台ゼビオアリーナ
③ 10/16(日) テバオーシャンアリーナ
④ 11/27(日) 静岡エコパアリーナ
⑤ 01/15(日) 浜松アリーナ
最初の3節がやけにギュッと詰まってますが… 11/27と1/15の静岡県開催はアグレミーナ浜松のホームゲームと同日開催(有料試合にできないので、おそらく前座という位置づけにはならないと思います)なので、このブログを見てくれてる浜松ファンの方々もぜひ女子の最高峰フットサルにも声援を頂けたらなと思います。
SAICOLOの小野直樹監督は元アグレミーナ浜松の監督でもありますしね!無念の解任から3年、再び全国の舞台に戻ってきた小野監督にぜひ熱い声援を送りましょう(^o^)/
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東京都F1部リーグ TapaZida×府中AFCプリメイラ
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参考記事
【コラム】日本女子フットサルリーグ発足(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/07/japan-league.html
【インタビュー】SAICOLO小野監督(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/09/japan-women-league-saicolo.html
【インタビュー】府中アスレティックFCプリメイラ森監督(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/09/japan-women-league-fuchu.html
【インタビュー】Bardral浦安Las Bonitas本多コーチ(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/09/japan-women-league-urayasu.html
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http://www.panna-futsal.com/2016/09/japan-women-league-ruck.html
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http://www.panna-futsal.com/2016/09/japan-women-league-uniao.html
【インタビュ―】arco-iris KOBE小屋監督(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/09/japan-women-league-arco.html
将来的に全国リーグ発足へ。女子代表の強化を見据えた女子リーグプレ大会が10月9日に仙台で開幕!(Futsal EDGE)
http://www.futsaledge.jp/archives/10760
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