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フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

第13回全日本女子フットサル選手権・後編 〜決勝トーナメント

2016年10月30日(日)

まだ10月だというのに雪がちらつく札幌きたえ~る…全日本女子フットサル選手権の大会3日目です!

しかし、この翌週には札幌で大雪になっていましたから、まだ全国大会がこの時期でよかったなぁ~σ(^_^;)

前の日の夜にはテレビ塔に時計台と、札幌市内の観光スポットを足早に回ってまたも北海道の海の幸で乾杯!北の大地でなぜかFC.MARCH 活動200回記念を祝うという不思議な夜でした(笑)

さてさて本題へ。準決勝に勝ち進んだのはA組からFC甲山レディース、B組からSWH Ladies futsal club、C組からarco-iris KOBE、そしてD組からは初出場のfutsal clube UNIAO Ladiesの4チーム!!

大会2日目、グループリーグの様子はこちら。

※素人が撮った下手くそな写真ですが、お金と時間をつかって会場まで通い、夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。


第13回全日本女子フットサル選手権 1次ラウンド大会3日目 決勝トーナメント

2016年10月30日(日) @北海道/北海きたえ〜る

【準決勝】

Aピッチ:SWH Ladies 2(PK2-1)2 FC甲山レディース(前半1-0)
Bピッチ:arco-iris KOBE 6-0 UNIAO Ladies(前半3-0)


今大会の1次ラウンドでは混戦になるグループが多かったが、その中で唯一3連勝で勝ち進んできた関西女王・arco-iris KOBE。

それに挑むは初出場にして準決勝進出のUNIAO。日本リーグでは苦しんでいるが、全国クラスの相手との試合経験を積んできたことが成長に繋がっている。0-6で敗れた日本リーグ開幕戦のリベンジを果たせるか!?

しかし先制したのはarco-iris。前半5分、10.中野がゴール。立ち上がり、ここまで決定機をつくっていたのはむしろUNIAOの方だったのだが…それでも、決めたか決めないかで差がつくのがフットサルというスポーツだ。

先制を許したうえに接触プレーで10.桑田が負傷し厳しい状況となった UNIAO。前半12分には、コーナーキックからのシュートのこぼれ球に17.藤田が詰めてarco-irisに追加点。

さらに前半残り1分、10.中野の強烈ミドルが突き刺さる。着実に得点を積み重ねるarco-iris。前半は3-0で終了。

後半には10.桑名がプレーに復帰したUNIAOだが、ペースを取り戻すことはできない。後半5分には12.春山のゴールでarco-irisが4点目。

ここでarco-irisのGKがペナルティラインギリギリのボールを手で押さえてしまいハンドの判定。ゴール至近でのFKというチャンスを得たUNIAOだったがこれを活かせず。

すると後半残り8分というところで、4点ビハインドのUNIAOはGK 16.上杉をそのまま上げてのパワープレーを開始。

しかしパワープレー返しで17.藤田、18.加藤が追加点を奪われてしまう。試合は6-0、arco-irisの勝利で終了。


立ち上がりのチャンスに先制できていればまた違ったゲーム展開になったかもしれないが、結局仙台のときと同じスコアで完敗したUNIAO。言い換えれば、耐えるべき時に耐え、決めるべき時に決めきることがarco-irisの強さなのかもしれない。


隣のAピッチはFC甲山レディース vs SWH Ladies、昨年と同じカードでの準決勝。

SWHが25.上野の連続ゴールで2点を先行するが、FC甲山も17.大久保が2ゴール。

残り2分を切ったところで同点となった試合はPK戦へともつれ込む。

両チームとも祈るようにキッカーを見つめる中で1人ずつが失敗。

FC甲山の最後のキッカーを守護神21.山本が止めてSWHが辛くも決勝進出を掴んだ。



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【決勝戦】

SWH Ladies Futsal Club 0-4 arco-iris KOBE(前半0-1)


決勝戦はSWH Ladies vs arco-iris KOBE。ついに実現した全国での兵庫県勢対決となった。

先程まで2面作られていたコート、決勝戦では1面に張りなおされ、両チームがFIFAアンセムに乗って入場。

昨年まで兵庫県大会から関西大会に進むことができるのは1チームのみだった。そしてここ3年間、arco-irisかSWHのどちらかが優勝している。

初めて両チームが揃った選手権、真の日本一を掴むはどちらだ!?

この大会ではグループリーグは12分ハーフ、準決勝は15分ハーフ、そしてこの決勝戦のみ公式の20分ハーフで行われる。前半10分時点でスコアは0-0。お互いに2,3度ほど決定機をつくるが決めきることはできず。パワーのarco 対 スピードのSWHといった様相。

19.若林のカウンターも、2.西尾のボレーシュートも、SWHLゴレイラ 21.山本がスーパーセーブ! !

お互いが守備の集中を切らさずこのままスコアレスで前半を折り返すかと思われた前半残り1分、右サイドのキックインから19.若林の強烈シュートが決まる!ズドンというものすごい音がアリーナに響いた!

後半キックオフ!「まだあるよ!取り返そう!!」SWHL キャプテン14.坂田が仲間を鼓舞する。

しかし前半途中からarco-irisのプレスが激しさを増してきて、SWHLは自陣からなかなかボールを前に運べない。攻めては裏を狙う19.若林へのロングボールでSWHLのプレスを回避し主導権を握る。

後半7分、SWHLがカウンターから絶好のチャンスを外してしまった直後。9.関灘ゴールでarco追加点!決めるべきところを決める。差が少しずつ開く。

後半13分、カウンターから10.中野が優勝をぐっと手繰り寄せる3点目!普通のシュートではGK山本に止められる。自分の身体を盾にしながら、ヒールシュートで流し込む技有りのゴール。

更に後半17分には13.山口のシュート性のパスに、ゴール前で18.加藤がヒールで合わせて4点目。若林、関灘、中野、加藤、arco-irisの強みはどこからでも誰でも点が取れること。この試合でも4点ともすべてスコアラーが違った。

結局、SWHLに1点の反撃も許さず4-0の完勝で試合終了。最強・arco-iris KOBEが王座を奪還した。スタンドから声援を送っていた控え選手たちもピッチに降りてきて、全員で勝利のダンス!!



第13回全日本女子フットサル選手権 最終成績

優勝:arco-iris KOBE


準優勝:SWH Ladies Futsal Club


第3位:FC甲山レディース


第3位:Futsal clube UNIAO Ladies


arco-iris KOBEは2年ぶり4度目の優勝!ホントに強かった。5試合で25得点、失点わずかに2とまさに突出した強さ!! 表彰式のいつでも、産休中の6.小村美聡選手のユニフォームが皆とともにありました。

どの試合でも圧倒的な強さを見せていたけど印象的だったのはこのシーン。勝利のあと、ベンチ外だったメンバーが降りてくると互いに駆け寄る選手たち。

遠く札幌まで来て試合に出れなかった選手もいると思うけど、監督や選手が胸を張る「チーム力」を強く感じたシーンでした。


準優勝のSWH Ladies、2連覇ならず。FC甲山レディースとギリギリまで競った準優勝で消耗したか?まさかここまでの差がつくとは思わなかったな。

それでも、去年の春オーシャンアリーナで初めてプレーを見て気になった網城選手が今年は10番を背負ってどんどん存在感を増しているのは嬉しかったなぁ。今年の地域チャンピオンズリーグ、関西からの出場枠は1。再び全国の舞台に戻って来るのはSWHかarco-irisか、この2チームのライバル関係は続く!


今大会で最もサプライズを与えてくれたのはUNIAOでした。日本女子フットサルリーグ開幕から1ヶ月の間、全国の強豪たちとの試合経験を重ねて急成長。現有戦力の中でチームとしてできることを徹底する姿には潔さを感じ、応援したくなります。8.森本選手の最年長得点王も素晴らしい!!

0-6でarco-irisに敗れた準決勝、試合後にUNIAO 14.巽選手はスタンドで見ていたgangメンバーに「東海がんばりましょう!」と力強い眼差しで挨拶。地域CL、今年はRUCKの置き土産で東海の出場枠は2。UNIAOとgangが再挑戦するのか、FrontierやDFUTといった静岡勢が食い込んでいけるのか!?


arco-iris KOBEがまず一冠を獲った「女子フットサル日本一」を巡る闘い。今シーズンはあと2回、この称号を得るチャンスがあります。

ひとつは1月15日(日)に浜松アリーナで最終節を迎える日本女子フットサルリーグ。 そしてもうひとつは、各地域リーグチャンピオンが集う フットサル地域女子チャンピオンズリーグ。 こちらは2月2日(木)〜4日(土)に宇都宮市清原体育館で開催。

多くの地域リーグはこれからクライマックス、優勝はもちろんこの大会の出場権を懸けた熱い闘いが繰り広げられます。


さぁ、残るふたつのタイトルは誰の手に!!?


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参考記事

[JFA-TV]第13回全日本女子フットサル選手権大会 準決勝ハイライト

[JFA-TV]第13回全日本女子フットサル選手権大会 決勝ハイライト

[動画] 全日本女子フットサル選手権大会 入賞報告 (一宮市広報YouTubeチャンネル)

アルコイリス神戸が兵庫県勢対決を制して日本一に! 第13回全日本女子フットサル選手権大会(JFA)
http://www.jfa.jp/match/womens_futsal_2016/news/00011384/

【試合レポート】準決勝FC甲山レディースvsSWH Ladies Futsal Club(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/10/13th-all-japan-semifinal1.html

【試合レポート】準決勝arco-iris KOBE vs Futsal Clube UNIAO Ladies(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/10/13th-all-japan-semifinal2.html

【試合レポート】決勝戦SWH Ladies Futsal Club vs arco-iris KOBE(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/10/13th-all-japan-final.html

【優勝インタビュー】arco-iris KOBE小屋監督(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/10/arco-koya.html

【総括】第13回全日本女子フットサル選手権(panna-futsal)
http://www.panna-futsal.com/2016/10/13th-alljapan-summary.html

大会最年少12歳の甲山レディースFP平山は準決勝にも出場 「学んだことはいっぱいあります」(futsalx)
http://futsalx.com/rinahirayama/

初出場3位のユニアオを牽引した大会最年長42歳の元なでしこジャパンFP森本「このチームをどうにか引っ張っていきたい」 (futsalx)
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決勝で完封負けを喫したSWHレディースFP網城「チームとしての今の実力」(futsalx)
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アルコイリス越えを誓うSWH FP中村「良い舞台で、もっと良い試合をしたかった」(futsalx)
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日本一の座を奪還した小屋監督「アルコイリスの強さがすべて出た」 (futsalx)
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優勝の要因は「チーム力」FP関灘擁する女王アルコイリスは全国3冠を目指す(futsalx)
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ご報告 (ichinomiyaseikatuのブログ)
http://ameblo.jp/ichinomiyaseikatu/entry-12214996834.html

全日本女子フットサル選手権 結果 (SWHLブログ)
http://ameblo.jp/swhl/entry-12215053435.html

champion!! (兵庫県女子フットサルチーム・arco-iris KOBE)
http://ameblo.jp/arco-iris-2008/entry-12214746132.html


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