2017年2月3日(金)
第4回フットサル地域女子チャンピオンズリーグ。今年はなんと木曜から土曜日までの3日間開催。さすがに平日2日間も休めないので、大会2日目から観戦してきました。選手の皆さんはたいへんだ…^^;
会場は栃木県宇都宮市の清原体育館。外はポカポカいい天気なんだけどなぁー、噂に違わぬ極寒っぷり。 肩腰ダブルホットンにおなかに貼るカイロ、靴下用カイロも装備して臨んだのですがそれでもぶるぶる震えながらの観戦でした。
木曜日から始まる大会のスケジュールがその週の月曜日まで発表されない等と男子も含めて運営がバタバタな今季の地域CLですが、当日もなんだかバタバタ。金曜日はなんと試合中の写真撮影は禁止だと注意されてしまいました。しかし、関東女子フットサルリーグと違ってHPにもパンフレットにもどこにもそんなことは書いていなかったので、翌日もう一度受付で聞いてみると「動画でなければOK」とのこと(;-_-) 注意されたのは動画と間違われたのか?それとも栃木開催なのでその方が関東リーグと混同されたのか?もはやわかりませんが、そういうわけで2日目の写真はほとんどありません。
観戦時の写真は自分が撮りたくて撮っているので、別に「女子フットサルを広めるために!」なんて使命感を振りかざすつもりはありませんが、やっぱり当日ツイートしていても写真があるのと結果だけのものではリツイートやいいね!などの受ける反響は格段に違うのは事実です。件の関東リーグ含めて、ここらへんは今後どうなっていくんでしょうね。
※素人が撮った下手くそな写真ですが、お金と時間をつかって会場まで通い、夫婦で一生懸命撮った写真です。無断での転載・転送はご遠慮ください。
第4回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ 大会2日目 1次ラウンド
大会公式試合記録
【グループA】
第2試合
Aピッチ:UNIAO Ladies 8-2 PeSelva(前半5-0)
Bピッチ:C.R.F. IDEAL 2-3 VEEX TOKYO Ladies(前半2-1)
大会2日目、グループリーグ第2試合は奇しくもすべてのグループで初戦を勝った同士、敗けた同士の対戦となった。勝ったチームはここで2連勝すれば決勝トーナメント進出に王手となるし、敗けたチームはここで勝たない限りは絶望となる。そんな重要な第2戦“敗けた方”のAピッチでは東海代表のUNIAO(愛知県)が四国代表PeSelva(徳島県)を圧倒。後半頭からのPeSelvaのパワープレーも跳ね返しギリギリで第3戦へ繋げる。
Bピッチ、“勝った方”の対戦では関東昇格初年度にして地域CL初出場のVEEX(東京都)がIDEAL(広島県)の16.江口のゴールで2点を先行される厳しい展開となる。
しかし、15.小出のゴールで1点を返すと後半にはエース10.吉林が連続得点。逆転勝利で2連勝とし、決勝Tへ王手をかけた。
第3試合
Aピッチ:UNIAO Ladies 1-3 VEEX TOKYO Ladies(前半1-2)
Bピッチ:C.R.F. IDEAL 4-4 PeSelva(前半2-3)
初戦を落としたUNIAOだったが、第2試合を勝利したことでこの試合VEEXに勝てば勝点6で並び、直接対戦成績で順位を上回る可能性を残した。しかし先制はVEEX。前半を1点リードで折り返すと後半ほとんどの時間で続いたUNIAOのパワープレーも跳ね返し、グループリーグ唯一の3連勝で決勝トーナメント進出に1番乗り。一方のBピッチは点を取り合う展開に。残り4秒というところまでPeSelvaが1点をリードし、今大会初勝利を掴みかけたがFKからC.R.F.が同点ゴール。PeSelvaは勝ち星を上げられないまま3試合で勝点1止まりとなった。
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【グループB】
第2試合
Aピッチ:ASTRO鹿児島 3-3 MESSE SENDAI(前半3-0)
Bピッチ:福井丸岡RUCK 3-3 SAICOLO(前半1-0)
グループBの第2試合は両ピッチの対戦ともに3-3の引き分けという結果になった。注目はやはり日本女子フットサルリーグの 優勝決定戦 の再戦となったRUCK(福井県) 対 SAICOLO(埼玉県)。SAICOLOは試合開始直後から11.吉川をターゲットにGK21.吉村のロングスローを狙う作戦を徹底。さらに、前半0-0の状態から8.髙橋をゴレイラにパワープレーを仕掛ける奇襲戦法でなんとしても先制点を奪いにかかる。だがしかし、先制ゴールを奪ったのはRUCK。前半4分、13.高尾が左サイドを突破してカットインシュート。
清原体育館はフットサルコート1面をつくる分には十分なサイズがあり、観客席もきちんとある立派な体育館だが(寒いけど…)A、B2面のピッチをつくると正規のサイズを確保できず、聞くところによればグループリーグのピッチは15×39だったという。狭めのピッチではロングボールで一気にゴール前を狙いやすいが相手もまた前プレを仕掛けやすく、幅がないのでクアトロでプレス回避をするにも厳しい。
結局、1-0でRUCKがリードを保ったまま前半は終了。しかし後半は一気に点の取り合いとなった。22分には8.髙橋の同点ゴールでSAICOLOが反撃。SAICOLOボールでパスを回すなか、狭いピッチで出しどころがなく両チームが一瞬硬直した…と思ったらGKがわずかに前に出ているのを見逃さず第2PKポイント少し後ろのあたりから絶妙なループシュートを決める。しかしこの髙橋のゴールを告げるアナウンスも言い終わらないうちにRUCKの勝ち越し弾。7.田中の右サイドからのシュートがファーポストに決まった。更にそこからわずかに1分後、SAICOLOが再び同点に追いつく。セットプレーから12.長谷川の放ったシュートはポストに跳ね返るが、これを20.秋田谷が押し込む!
両チーム監督がこの試合の最低目標をどこに引いていたかはわからない。が、SAICOLOにとっては第1試合で大量得点していることもあり、前回大会チャンピオンで日本リーグ王者のRUCKを相手に引き分けならば、ワイルドカードも含めた決勝T進出の可能性をかなり高めることができる合格ラインだと言えよう。しかしそんな皮算用も虚しく35分、9.北川の勝ち越し弾が決まってしまう…!
三たび1点のビハインドを負ったSAICOLOは残り3分というところで立ち上がり不発に終わったパワープレーに再びチャレンジ。しかし逆にRUCKのゴレイラ1.浅野に2度ほどパワープレー返しを狙われるピンチ。タイムアウトを取ってもう一度動き方を確認したSAICOLOは、後半残り1分半というところでパワープレーから混戦に持ち込み、ルーズボールをしつこく拾って最後は11.吉川が押し込む。
常に先制される厳しい展開だったが、優勝候補の福井丸岡RUCKを相手に三たび追いつき大きな大きな勝点1を獲得!初の全国ベスト4が見えてきた。Aピッチでも一時は3点のビハインドとなっていたMESSE SENDAI(宮城県)がパワープレーで追いつき意地を見せたがここが引き分けとなったことで両チームともに決勝T進出の可能性はほぼ消滅した。
第3試合
Aピッチ:ASTRO鹿児島 2-3 SAICOLO(前半1-1)
Bピッチ:福井丸岡RUCK 6-2 MESSE SENDAI(前半2-0)
この時点でA組からもC組からも勝点7の2位が出る可能性はなく、勝ちさえすれば最低限ワイルドカードでの決勝T進出が決まるという第3戦。SAICOLOは今季慢性的な膝の痛みを抱えながらプレーしてきた8.髙橋を温存。5.坂本、9.安、10.堀田、11.吉川と9.安、11.吉川、12.長谷川、16.小島の2セット制で回す。ゴールマウスを守るは19.内田。
1戦目はRUCKに2-10で敗れたASTRO鹿児島(鹿児島県)だが、しかしここは地域チャンピオンが集う全国大会。ひとつでも油断できる試合はない。SAICOLOの選手たちも油断などはしていないだろうが、初の決勝T進出を前に浮き足立ってはいたのかもしれない。リズムを掴むことができず、パスも繋がらない。「しっかりしろ!!」とGK19.内田の檄が飛ぶ。
それでも、前半13分には5.坂本のミドルシュートがゴール左下隅に決まって先制。これでペースを取り戻すか?と思えたが、このゴールの後でもチームの雰囲気は硬く、16分にはASTROに同点ゴールを許してしまう。SAICOLO小野監督はタイムアウトを取ってチームを落ち着かせようと試みるが…それでもなお雰囲気を変えることはできず。自陣でのミスからボールを失いショートカウンター。これはポストに救われて、“なんとか”1-1の同点のまま前半は終了。
精神的プレッシャーのためか後半になってもなぜか歯車がうまく噛み合わないSAICOLO。23分にはコーナーからのチョンドン決まってASTROに逆転されてしまう。まさか、ここまで来て負けてしまうのか?最悪な予感が脳裏をよぎる。不安はさらなる焦りを呼び、悪循環に陥っていくのがよくあるパターンだが… ここでチームを救ったのは頼れるキャプテン髙橋彩子。27分にこの試合で初出場となると、いきなり左サイドから正確なシュートをミドル気味に突き刺しまずは同点ゴール。このゴールから同セットの9.安や10.堀田の縦突破も効き始め、チームは息を吹き返したかに見えた。
だがセット替えで8.髙橋が下がると、またボールが回らなくなってしまう。勝点7あれば十分だが、勝点5では足りない。決勝T進出には引き分けではなく勝利が必要だ。残り時間は10分を切り、そしてじわじわと減っていく。しかし再び8.髙橋の入ったセットに替わった直後の34分、コーナーキックからのパスを受けた髙橋が狙いすましたダイレクトミドルシュートを決める!
こんなことがあるだろうか!?まさに「エース」と呼ぶべき髙橋の活躍で再逆転を果たしたSAICOLO。少ない人数で3試合を戦ってきたこの時点ではASTROは何人かの選手が脚を攣りかけており、もう一度反撃する力は残されていなかった。試合は3-2のままでタイムアップ。2勝1分で勝点を7に伸ばしたSAICOLOが初めて公式全国大会ベスト4進出をその手に掴む。
一方のBピッチでは、試合進行時間が徐々にずれてきておりAピッチの後半5分頃には6-2で終了していた。第2試合では出番のなかった中学生年代の選手たちに経験を積ませながらも、きっちりと勝ち切ったRUCKは2勝1分の勝点7、得失差+12。得失差+14のSAICOLOがグループ1位、RUCKが2位のワイルドカードで決勝トーナメントに進出することとなった。
はて、RUCKは準決勝での組み合わせを考えて敢えて得点を抑えたのではないかと田中監督に尋ねたところ。「いやいや!わざと抑えるような余裕があるんだったらギリギリ+13にしておきますよ」とこれを否定。しかしその後「サイコロさんが初戦で取りすぎるから悪いんですよ」と不敵な笑みをこぼした。A組1位とC組1位のどちらがはたして与し易いか?これは意見が分かれるところだろうが、ひとまずこれでVEEXとRUCKが準決勝で対戦することが決定。
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【グループC】
第2試合
Aピッチ:フウガドールすみだ 2-1 arco-iris KOBE(前半1-0)
Bピッチ:member of the gang 2-4 Safilva Colmillo(前半1-1)
グループBも十分にドラマチックな展開だったが、グループCはそれ以上の大激戦となった。まずは第2試合、関東昇格初年度で初出場のフウガドールすみだ(東京都)が、選手権覇者のarco-iris KOBE(兵庫県)を下す大金星で2連勝を飾る。初出場と言う意味ではVEEXもそうなのだがVEEXは全日本選手権などで全国の経験そのものは豊富な一方、すみだはこれが初めての全国大会出場。放ったシュート数はすみだの25本に対してarco-irisは55本。しかし何本打ってもすみだのゴレイラ12.杉山選手のセーブに跳ね返され、1点差で惜敗。
一方のBピッチではmember of the gang(三重県)が2度も追いつく粘りをみせたが終盤に連続失点。前回大会 では勝利したSafilva Colmillo(北海道)に敗れて2連敗… この時点でSAICOLOとRUCKが引き分けたグループB以外からは「勝点7の2位」が出る可能性は消滅する。
第3試合
Aピッチ:フウガドールすみだ 2-3 Safilva Colmillo(前半0-3)
Bピッチ:member of the gang 1-7 arco-iris KOBE(前半1-1)
arco-irisを相手に大金星を挙げ、初出場にして決勝T進出に王手をかけたフウガだったが…圧倒的に攻め込みながらもGKの好守に阻まれゴールを奪えず、逆に少ないチャンスを決められるという展開に今度は自分たちが追い込まれる。
「たった1試合、アルコに勝ちに来たわけじゃない」試合後に監督がツイッターでコメントしたように、この試合で勝たなければなんの意味もない。それは選手たち全員が理解していただろうが、分かっていても飲み込まれてしまうのが“全国の魔物”というやつであろうか。
この試合、フウガはColmilloゴールに前半だけで29本ものシュートを浴びせるが、Colmilloのゴレイラ1.小林選手が止める止める。逆にColmilloは記録上10本しかシュートを打てていないのに前半だけで3得点を奪取。まさかのColmilloが3点リードで前半を折り返す。
フウガが引き分け以上ならばその時点で完全に可能性なしとなるarco-irisだが、Colmilloが先制したとたんに(?)勢いを取り戻し、先制を許していたgangに連続ゴールを決めて一気に逆転。もしもこの3チームが勝点6で並んだ場合、当該チーム間の得失点差ではなんと形勢は一気に逆転。arco-irisがトップに躍り出る。
前半は3得点を奪ったColmilloだったが後半はいよいよ防戦一方となる。後半、Colmilloが返したシュートは記録上たったの3本。27分にはついに7.竹村が1点を返してフウガの反撃の狼煙が上がる!残り時間は12分、逃げ切るには長い時間だ。
この1点から一気にペースはフウガへ傾く…かと思われたが更に続く怒涛の攻撃もGK小林が崩れずに止める止める止める! するといつしか先にBピッチでの試合を終えたarco-irisの選手たちがColmilloサポーター席に陣取り大声援を送る状態に(笑)パンフレットを見ながら「○○ちゃんナーイス!」とか最終的には「寄せろ!寄せろ!!」とか「最後までー!」とか指示に近い声援まで。ここらへん、関西のノリというかなんというか…σ(^_^;)
残り10分を過ぎ…5分を過ぎ…それでもフウガにゴールを許さないColmillo。しかし残り50秒というところで21.勝俣がゴール。1点差に詰め寄る。勝利と言わず引き分けでもいいフウガ、フットサルでは10秒あれば決まるときは決まる。不可能ではない。残り36秒、タイムアウトを取って臨んだ最後のセットプレーも不発に終わり、試合は3-2でタイムアップ。最後に大きな存在感を発揮したColmilloが爪痕を残し、グループCの1位抜けは大逆転でarco-iris KOBEに決まる。
というわけで、決まってみればこうなるんじゃないか?こうなったらいいな!と思っていた4チームが、結果としては順当に準決勝に駒を進めてきました。しかしその過程は山あり谷あり、全然順当ではありませんでした。
決定した準決勝の組み合わせは、
B組1位 SAICOLO vs C組1位 arco-iris KOBE
A組1位 VEEX TOKYO Ladies vs WC 福井丸岡RUCK
それにしても参加チーム数を12に拡大した初めての大会。20分プレーイングを1日6試合はプレーしてる選手たちも運営する方達も大変でしょうが見てる方もなかなかツライ(>_<) 正直、最終試合は帰ろうと思ってたのですが、前述の通りColmilloの奮闘で結局目が離せなくなってしまい…この日は遅くなったので宇都宮ギョーザは食べられず!節分なのでお昼に食べたこいつだけ載っけておきます。
大会3日目へ続く!
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参考記事
PANNA-FUTSAL試合レポート:予選グループA
http://www.panna-futsal.com/2017/02/4thcl-a.html
PANNA-FUTSAL試合レポート:予選グループB
http://www.panna-futsal.com/2017/02/4thcl-b.html
PANNA-FUTSAL試合レポート:予選グループC
http://www.panna-futsal.com/2017/02/4thcl-c.html
地域CL真っ最中!! (VEEX TOKYO Ladiesのブログ)
http://ameblo.jp/veextokyoladies/entry-12244391693.html
地域女子チャンピオンズリーグを終えて(PeSelva 徳島県女子フットサルチーム)
http://ameblo.jp/peselva/entry-12245539365.html
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地域女子CL 予選第1試合 結果(フウガドールすみだレディース)
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地域女子CL 予選第2試合 結果(フウガドールすみだレディース)
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地域女子CL 予選第3試合 結果(フウガドールすみだレディース)
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