2021年1月9日(土)
1月8日(金)に首都圏1都3県に発出された2度目の緊急事態宣言、対象外地域ではあるものの浜松アリーナでのホーム戦もこれまで以上の感染予防対策を講じながらの開催となりました。やっぱりお客さんも少なめです。
会場内での食事は禁止となり、いつもお馴染みのいづみやさん等の飲食販売ブースも出店なし。ガランとして物寂しいロビー。
座席はこれまでもひとつ飛ばしでソーシャルディスタンスを保っていましたが、今回は念には念を入れてふたつ飛ばしです。
この試合では一気に4名の若手選手がデビューを果たすことになりました。シーズン途中でサテライトからトップへ昇格となったNo.27 オオヤモントロエンヒ選手と、No.29 児玉風河選手。そして同じくサテライトから強化指定選手として追加登録されたNo.26 山田健太選手とNo.28 石川颯選手。
彼らがトップチームの試合に出られるようになったというのは事前のリリースで知っていましたが、しかしまさか4人いっぺんに入れてくるとは思いませんでした。果たして実際に試合ではどれだけの出場機会が与えられるでしょうか!?
キックオフ前には昨年の12月19日に逝去された湘南ベルマーレ・久光重貴選手への黙祷が捧げられました(写真は黙祷開始前に撮影しています)
※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って現地まで足を運び夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。
Fリーグ2020-2021 ディビジョン2 第9節 アグレミーナ浜松 vs ヴィンセドール白山
2020.01.09 sat 17:00 浜松アリーナ (観客数 493人)
試合結果
アグレミーナ浜松 1-3 ヴィンセドール白山
公式試合記録
浜松得点者:28.石川
白山得点者:オウンゴール、11.三上、20.津田
試合動画
ここまで3勝5敗、すでに優勝の可能性は潰えている浜松。この試合ではサテライトからの昇格2名、強化指定登録2名を加えて一気に若返りを図る。登録メンバーはGKに2.伊名野、FPは5.鷲北、7.霜出、8.松本、9.松浦、10.田中、12.山桐、16.須藤、19.名倉、20.日永田、26.山田、27.エンヒ、28.石川、29.児玉の14名。
一方の2勝1分5敗の白山はこの試合で勝てば浜松をかわして順位をひとつ上げることができる。目の前の試合へのモチベーションとしては、一段高いところがあるだろう。
第1ピリオド:強化指定・石川颯がデビュー戦にして先制ゴール!しかし…
一気に若手選手4名を加えた浜松のスターティングメンバーはGK2.伊名野、FPに5.鷲北、8.松本、28.石川、29.児玉。さっそくそのうち2名をファーストセットに組み込んできた。
静岡県リーグ2部からF2とはいえ一気に日本フットサルトップリーグにステージを上げたことになる児玉風河。しかし物怖じすることもなく、いきなりファーストシュートを放ってみせる。
同じく強化指定選手としてFリーグデビューした石川颯も球際強くディフェンスに行けており、雰囲気に飲まれているような様子はない。
するとキックオフからわずかに1分27秒、白山にカウンターを受けかけたところからボールを奪い、逆カウンターに持ち込むとNo.28 石川颯がデビュー戦にしていきなり初ゴール!
仲間たちから手荒いセレブレーションを受ける28.石川、しかしこのゴールはその前のキャプテン5.鷲北の素晴らしいカバーリングも見逃せない。
彼が白山のカウンターをいち早く潰したからこその逆カウンター、そしてゴールだ。派手なプレーはないがチームを引き締めるキャプテンとして、鷲北一輝はもはや浜松に欠かせない存在となった。
デビュー戦で硬くなっていたところもあっただろうが、そんな中で先制ゴールを奪えたことにより一気に浜松が勢いを増す。同じサテライト出身選手のゴールに触発された29.児玉も益々積極的にシュートを狙っていく。
しかしそんな勢いも9.松浦、12.山桐、19.名倉、26.山田のセカンドセットに交代すると悪い方向に作用してしまった。石川と同じく強化指定選手として初めてトップチームの試合に出場したNo.26 山田健太。
右サイドでボールを持つと気負ってしまったのか、相手DFが3人待ち受ける中央に突っ込んでいくかのようにカットイン。しかし当然囲まれ、潰され、カウンターを受けてしまう。
ボールを奪われた責任から必死に戻ってゴール前へのラストパスに足を伸ばす26.山田だったが、これがオウンゴールとなってしまい、白山に同点ゴールを許す結果に。
そしてサードセットは10.田中、16.須藤、20.日永田、そしてNo.27 オオヤモントロエンヒ。同じサテ上がりの選手が先制点を決め、そして同じサテ上がり選手のミスで同点に追いつかれた。エンヒにとっては難しいタイミングでのピッチインとなった。
このセットだけ多少クアトロ気味だったことも手伝ってか、サテライトでは時に強引と言えるほどの積極性を見せるエンヒだったが少しおとなし目のプレーに終始してしまう。
1-1の同点でセットは一周しファーストセットに戻る。これ以上ゴールを許すわけにはいかない浜松、8.永村にGKと1対1に持ち込まれるピンチを迎えるがここは2.伊名野がセーブして雄叫び!
しかしその直後、第2PKポイント付近で相手の横パスをカットした29.児玉だったが一瞬の判断遅れから11.三上に奪い返されると、そこから豪快なシュートをネットに突き刺される。
白山に逆転を許してしまった浜松はここでタイムアウト。事態を修正すべく山元コーチから指示が飛ぶ。
そこからセカンドセットに代わると後輩たちを引っ張ろうと9.松浦が前回ホーム戦でも決めたドリブル突破からのシュートを狙うが厚い白山DFの壁を破れず…
サードセットに代わった第1ピリオド終了間際、前節の神戸戦でもうまくハマった20.日永田でのアイソレーションからシュートパスがファーポストの26.エンヒのところまで抜けたのだが、エンヒはこれを押し込むことができず…
この瞬間がもしかするとこの試合のターニングポイントだったかもしれない。
このあとエンヒと替わる形で7.霜出がこの試合初出場となったものの、流れを変えることはできず。白山の12本を上回る18本のシュートを放った浜松だったが1点ビハインドのままでの折り返しとなった。
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第2ピリオド:パワープレーは選ばず若手を信じた浜松だったが、今季浜アリでの試合は全敗…
第2ピリオド、白山はGKを87.冨田から12.岡本に交替。今シーズン、白山は冨田と岡本を途中交替する試合がよくあるようだ。
そしてこの岡本が逆転目指して打ち込む8.松本の、29.児玉の、12.山桐のシュートをことごとくシャットアウト。
シュートチャンスは多く作りながらも浜松が同点ゴールを奪えないでいると、今度は白山が右サイドから6.寺島のシュート。これはGK 2.伊名野が弾き出すが…
続くコーナーキックからのパスを受けた20.津田のロングシュートが10.田中に当たってゴールイン。
2点ビハインドとなってしまった浜松だが、きっと山元コーチはこの試合は若手選手にチャンスを与えるものだと決めていたのだろう。セットをいじることも、パワープレーを選択することもなくあくまでこのメンバー組み合わせでゴールを目指す。
第2ピリオドは第1ピリオド以上に多くのシュートを放った浜松だったが、白山ゴールネットを揺らすことはなくついに1-3のまま試合は終了。
若手たちのデビュー戦にしてホーム最終戦を勝利で飾れなかったばかりか、今シーズンはホーム浜松アリーナでの全試合、そしてリモートではない有観客開催の全試合で勝つことができなかった。興業として試合をする以上、この結果は重く受け止められるべきだろう。
白山に抜かれ5位に転落となったアグレミーナ浜松。ホーム最終戦としての挨拶は重い雰囲気となってしまいました。
まずは山元コーチからの挨拶。
ーまずはこの試合を振り返って
新しい選手を4人入れて、出来るところと出来ないところがあったと思うがこれも良い経験となったのではないかと思う。
ー選手からコーチに立場が変わってどうだった?
選手のときは自分のことは自分で管理していればよかったが、今年は立場が変わってみんなのコンディション、モチベーションを考えていくというのが大変だった。まだまだ未熟だったという印象。
ー最後にファン、サポーターにメッセージを
この大変なときにたくさん見に来てくれてありがとうございました。今季、ホームでは勝てなかったのですがそれは全部自分のせいだと思っています。選手たちは頑張ってくれているので引き続き応援をよろしくお願いします。
続いて鷲北キャプテンからの挨拶。
ーこの試合を振り返って
新型コロナウィルスで大変な中、たくさんの応援本当にありがとうございました。浜松アリーナで勝てなかったことについては本当に申し訳なかったと思います。今日も選手は全力で取り組んだのですが、なかなか結果が出なくて申し訳ないです。
まだリーグは続きますので、次は勝てるようにまた練習から頑張って行きたいと思います。今日はたくさんの応援、ありがとうございました。
若手選手たちには苦いデビュー戦となってしまいましたが、山元コーチの言う通りこれも経験。この悔しさをバネにして次節最終戦こそは勝利で締め括って欲しいものです。
次の試合はリモートマッチになってしまったので、きっと勝ってくれるでしょう😂 MyCujooで応援しましょう٩( ᐛ )و
Fリーグ2020/2021 Div.2
第10節 1/24(日) 14:30
ポルセイド浜田 vs アグレミーナ浜松
会場:島根県立体育館
※リモートマッチ
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