2021年10月23日,24日
静岡県リーグはコロナ禍による無観客試合が続いていて、トップチームはともかくなかなかアグレミーナ浜松サテライトの試合を観るチャンスがありませんでしたがこの日は久しぶりの機会を得ることができました。
Fリーグチームも、地域リーグチームも、FC NAKAIのようなリーグ戦には参加しないチームも、日本中すべてのチームに「頂」を目指す権利があるのが全日本フットサル選手権。
サッカーで言う天皇杯に当たるこの大会ではアマチュアチームでも各都道府県大会、地域大会を勝ち抜くと全国大会に出場することができるのですが、参加チーム数の多い静岡県では県大会のさらにその前に西部/中部/東部の支部予選があります。
今回はアグレミーナ浜松サテライトの静岡県大会西部支部予選での戦いぶりをレポート。西部支部から県大会に勝ち進むことができるのは、A、B、C各トーナメントの上位2チーム合計6チームです。
サテライトチームのメンバー紹介についてはこちらの記事をご参照ください。
JFA 第27回 全日本フットサル選手権 静岡県大会西部支部予選 アグレミーナ浜松サテライトマッチレポート
Aトーナメント1回戦 vs FCライオス
10月23日(土) 12:00 @浜松アリーナ南コート
試合結果
FCライオス 0-9 アグレミーナ浜松サテライト(前半0-5)
得点者:45.高柳、41.石川、41.石川、45.高柳、オウンゴール、46.大庭、32.巽、41.石川、46.大庭
公式記録
負けたら終わりのトーナメント1回戦、対戦相手のFCライオスは静岡県西部リーグ2部に所属するチーム。対する浜松サテのスターティングファイブはGK38.曽根、32.巽、36.山田、41.石川、46.中村(洸)。
今季新加入のゴレイロ曽根颯来。後にトップチームにも強化指定選手として登録された彼が、サテライトのファーストGKのようだ。
スタメンの一角を担うNo.32 巽翔矢はトップチームのNo.10 巽優太選手の弟。彼もまた、この試合の後に強化指定選手としてトップ登録されている。
セカンドセットは43.中村(凌)、45.高柳、46.大庭、47.小田木のU18組。まだ高校生だが立派にサテライトチームの主力を張っている。
試合は3分にセカンドセット45.高柳の左脚ゴールで浜松サテが先制。更に9分には41.石川の連続ゴールで一気に突き放す。立ち上がりから何度も左サイドで積極的に仕掛けていた石川、トップチームメンバーとしてもFのピッチに立っている違いを見せつけた。
10分には再び45.高柳が倒れ込みながらもゴールを決めてリードを4点に広げると、ここでプレイングコーチの31.山元が登場。2019シーズンを最後に特に引退発表をすることもなく気づけば指導者に転身していた山元。サテライトチームとはいえ、再びユニフォーム姿を見ることができてうれしいファンも多いだろう。
第1ピリオドは16分に47.小田木のシュートが相手オウンゴールを誘って、5-0と浜松サテが大きくリードを広げて終了。
第2ピリオドに入ると浜松サテはGKを38.曽根から30.天野にチェンジ。ブリンカールFCより今季サテライトチームに加わった全日本ユースフットサル大会で優勝経験もあるゴレイロだ。
後半も順調に得点を重ねる浜松サテ。25分には43.中村(凌)の折り返しに46.大庭が押し込んでゴール。さらに27分には32.巽もゴールを決めて7点目。
29分には31.山元のパスを受けた41.石川がゴール。リードを8点に広げた浜松サテは残り6分でゴレイロをさらに34.小林に交代する。すると46.大庭がこの試合2点目のゴール。
0-9とされてしまったFCライオスはここでタイムアウト。ユニフォームの背中を見ると筆者の母校・静岡大学浜松キャンパスのフットサルサークルのようだ。そうとなればせめて一矢を報いてほしくなってしまうが…
しかしFCライオスは1点も返すことはできず、それどころか最後にGKへのリターンパスで浜松サテに間接フリーキックを与えてしまう。しかし浜松サテもタイムアウトまで取ったがこのチャンスを活かすことはできず、試合は9-0でタイムアップ。
Aトーナメント準決勝 vs 常勝輝竜
10月24日(日) 9:00 @浜松アリーナ北コート
試合結果
常勝輝竜 1-7 アグレミーナ浜松サテライト(前半0-2)
得点者:32.巽、43.中村(凌)、44.中村(洸)、44.中村(洸)、41.石川、45.高柳、36.山田
公式記録
これに勝利すればひとまず県大会への出場までは決定するAトーナメントの準決勝、相手は静岡県西部リーグ1部の常勝輝竜。浜松サテはスタメン、セカンドセットともに前日の1回戦と同じ組み合わせで臨む。
メンバーは同じだが、前日の1回戦よりもプレスラインが高く、前日の1回戦よりもパス回しの意識が高くなっているように感じた。ポゼッションは圧倒的に浜松サテだが、しかしなかなかゴールが決まらない。
こうなってくるとカウンター一発での事故が怖い。相手のカウンターをファウルで止めてしまい、フリーキックを与えてしまような場面もあったがこのピンチはなんとか凌ぐ。0-0のまま10分が経過し、常勝輝竜がタイムアウト。
そのあともお互いにゴールネットを揺らすことができないまま、第1ピリオドが終わりかけていた17分、折り返しに32.巽がゴール前で合わせてGKの股を抜くゴール。浜松サテがようやく先制点を上げる。
すると残り10秒というところで46.大庭が倒されて得たフリーキック。これを43.中村(凌)が決めて追加点。ベンチからは「八雲のおかげー!」とマサコーチの声が飛ぶ(笑)
まだセーフティリードとは言い難い2-0で迎えた第2ピリオド、この試合はGKを38.曽根から交代はせず。
立ち上がりの22分に44.中村(洸)が連続ゴール。ここにきてようやくファー詰めが決まるようになってきた。これでまずはひと安心か…?ということでGKは30.天野へ交代。
しかし27分、相手シュートを一度はブロックするがリフレクションを常勝輝竜 7.関に押し込まれてしまう。この大会初失点を喫した天野、悔しい表情。
一瞬相手に反撃ムードを与えてしまったがそれでも直後に41.石川のゴールで改めて突き放すと、31分にはカウンターで44.中村(洸)の突破から45.高柳がループシュートで決めて6点目。さらに34分にダイアゴナルのパスを受けた36.山田が反転&トゥーキックでサイドネットに突き刺すゴールで7点目。
ここで浜松サテはGKを34.小林に交代。登録メンバー全員が出場しながら最後まで追加点を狙い続けたが、スコアは変わらず7-1のまま試合終了。Aトーナメントの2位以上を確定して県大会出場を決めた。
Aトーナメント決勝戦 vs BIG HIP
10月24日(日) 14:15 @浜松アリーナ南コート
試合結果
BIG HIP 1(PK1-4)1 アグレミーナ浜松サテライト(前半1-1)
得点者:44.中村(洸)
公式記録
西部支部予選として最も重要な県大会進出の権利は決まったので、この試合からは15分ハーフのランニングタイム、タイムアウトもなしになる。
浜松サテのスターティングメンバーはGK38.曽根、FPに31.山元、32.巽、36.山田、43.中村(凌)。所用で41.石川が離脱したこともあり、少し組み合わせを変えてきた。
山元コーチは早めに46.大庭と交代、大庭はそのままセカンドセットにも残って44.中村(洸)、45.高柳、46.大庭、47.小田木がセカンドセット。
決勝戦の相手は東海リーグのBIG HIP、元アグレミーナ浜松の石野潤選手も所属している。
さすがに今までとはレベルが違い、12分にキックインから10.高林にヘディングシュートを決められてこの大会初めて先制を許してしまう浜松サテ。
しかしその直後には44.中村(洸)のスライディングシュートで同点に追いつく浜松サテ。東海勢を相手に引けをとっていない。
同点に追いついた後はBIG HIPのプレスに圧されてなかなかチャンスをつくれなかった浜松サテ。圧倒的に攻め込まれながらもなんとか耐え凌ぎ、なんとか同点で折り返すことに成功した。
押し込まれ気味だった浜松サテだが、第2ピリオドに入るとこちらのプレスラインも徐々に上がってきてシュートを放つ場面も増えてくる。BIG HIPにとっては運動量の多い若手のセカンドセットの方がやりにくそうか?
お互いにゴールを狙うが追加点は生まれないまま、15分のランニングタイムはあっという間に過ぎていく。なんと試合はこのまま1-1でタイムアップ。PK戦となれば勝負はどっちに転ぶかわからない!?
PK戦ではなんとGK曽根が相手シュートを2本ストップ。元アグレミーナの石野潤のシュートも止めて、PK戦スコアは4-1でアグレミーナ浜松サテライトが勝利。
静岡県リーグ所属のアグレミーナ浜松サテライトが、東海1部リーグ所属のチームを相手に大金星だ!これで浜松サテは西部支部1位を争う順位決定リーグに進むことができた。
1位/2位/3位決定リーグ 第1試合 vs EMERSON.FC
10月24日(日) 16:00 @浜松アリーナ南コート
試合結果
アグレミーナ浜松サテライト 0-1 EMERSON.FC(前半0-0)
得点者:なし
公式記録
PK戦とはいえBIG HIPに勝利できたことで1位/2位/3位決定リーグに進み、東海リーグのチームともう2試合戦うことができる。この先の県大会、東海大会までを目指すなら浜松サテにとってこの経験は大きいだろう。
順位決定リーグは更に試合時間が短くなってランニングタイムの10分ハーフ。スターティングメンバーはGK38.曽根、31.山元、32.巽、36.山田、43.中村(凌)とBIG HIP戦と同じ組み合わせ。対戦するEMERSON.FCでは元アグレミーナ浜松の大石綾選手がプレーしている。
この試合ではハーフに引いて、きっちり守ってカウンターを狙う浜松サテ。BIG HIP戦よりは互角に戦えているか?GK曽根もオーバーラップして何度かシュートを放つが、互いにゴールは奪えず0-0のまま第1ピリオドは終了。
第1ピリオド終了間際に相手選手と交錯した曽根に代わって天野がGKに入る。44.中村(洸)、45.高柳、46.大庭、47.小田木のセカンドセットで第2ピリオドがスタート。
残り3分まで無失点だったのだが、ここでついに均衡が破れる。シュートの跳ね返りを9.山本が押し込んでエマーソンがゴール。この1点が決勝点となり、浜松サテにとっては悔しい敗戦となった。
1位/2位/3位決定リーグ 第2試合 vs DELIZIA磐田
10月24日(日) 16:30 @浜松アリーナ南コート
DELIZIA磐田 2-1 アグレミーナ浜松サテライト
得点者:36.山田
公式記録
対戦するDELIZIA磐田にはかつてアグレミーナ浜松サテライトのキャプテンを務めたイヴァハシ・ルーカス・ヒデキ選手が在籍。最後の3試合はどのチームにも浜松OBがいてファンとしてはそれも楽しみのひとつだった。
先ほどの試合で途中交代したGKの曽根だったが、この試合では復活。44.中村(洸)、45.高柳、46.大庭、47.小田木のセカンドセットからスタート。だんだん試合時間が短くなっているとはいえこの日4試合目。どのチームも疲労がピークであろう最終試合、浜松サテは若さを活かして格上相手に挑んでいく。
相手ボールを奪取した47.小田木から46.大庭へと繋ぐと、セカンドポストに詰めた小田木に再びシュート性のパス。これは惜しくもタイミング合わず。
また45.高柳がボールカットからカウンターに持ち込むと、DELIZIA磐田はこれをファウルで止める。フリーキックのチャンスは壁にブロックされてしまう。
チャンスをつくりながらもゴールを奪えずにいた浜松サテだったが、7分には36.山田がゴール前で反転シュートを決めついに先制!
しかしその1分後、カウンターを受けて失点。さすがは堅守速攻のDELIZIA磐田、きっちりDFを外されてしまった。第1ピリオドは1-1の同点で折り返し。
第2ピリオドはGKを34.小林にチェンジ。スタートは44.中村(洸)、45.高柳、46.大庭、47.小田木のセット。
14分にDELIZIA磐田のコーナーキック、底の位置にいた18.増井をフリーにしてしまうとGKの手を弾く強烈ミドルシュートで逆転を許してしまう。
諦めない浜松サテはここで初めて山元を入れて、4枚を同時にベンチへ。動き方を確認すると、GKを小林のままでのパワープレーに入る。
しかしゴールを奪うことはできず1-2のまま試合終了。上位リーグでは東海勢に勝つことはできず第3位に終わった。しかし県大会の前に、東海リーグチームに通じるところ通じないところがハッキリしたことは良い課題となっただろう。
JFA 第27回 全日本フットサル選手権 静岡県大会西部支部予選 最終成績
1位:DELIZIA磐田
2位:EMERSON.FC
3位:アグレミーナ浜松サテライト
4位:浜西フットサルクラブ
5位:楽笑舎フットサルクラブ
6位:BIG HIP
この6チームが静岡県大会へ進出
JFA 第27回 全日本フットサル選手権 今後のスケジュール
JFA 第27回 全日本フットサル選手権
静岡県大会 1回戦
2021年12月25日(土)
浜松アリーナ
※観戦は関係者のみ※
JFA 第27回 全日本フットサル選手権
静岡県大会 準決勝・決勝
2022年1月8日(土)~9日(日)
清水総合運動場体育館
※観戦は関係者のみ※
JFA 第27回 全日本フットサル選手権
東海大会
2022年1月29日(土)~30日(日)
清水総合運動場体育館
※観戦可否不明※
JFA 第27回 全日本フットサル選手権
全国大会 1次ラウンド
2022年3月12日(土)~13日(日)
兵庫/大阪/静岡 3会場
JFA 第27回 全日本フットサル選手権
全国大会 決勝ラウンド
2022年3月19日(土)~21日(月祝)
東京にて開催
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