先日、浜松市にできたばかりの江ノ島ビーチコートへビーチサッカーを初観戦に行ってきました。
サッカーやフットサルと似ているようでやっぱりちょっと違うビーチサッカー。はじめての観戦に際して、そのルールを少し勉強したのでこの記事にまとめておきます。これから観戦する人や、何度か見たことあるけどルールよく分かってなかったなーという方の参考になれば幸いです。
【初心者必見】ビーチサッカーの基本ルールをおぼえよう(FUT-LOG編)
プレイヤー人数は5人vs5人で交代自由
ビーチサッカーはフットサルと同じ5人制フットボール。GK1人とFP4人がピッチに立ちます。ポジションの呼び方もフットサルと同じで、GKをゴレイロ、DFをフィクソ、MFをアラ、そしてFWをピヴォと呼ぶとちょっと通ぶれます。
交代は自由で、同じ選手が何回も出ることができるところもフットサルと同じですが、交代ゾーンはピッチ中央にあり両チームとも同じ場所で交代します。そのためピリオドごとにベンチを入れ替わることはありません。ここについてはサッカーと同じですね。
試合時間は12分ランニングタイムを3ピリオド
試合時間は12分のランニングタイム。フットサルやバスケのようにプレーが止まると時計も止まるプレーイングタイム制ではなく、かといってサッカーのようにアディショナルタイムがあるわけでもありません(怪我人が出るなどのトラブルで明らかに試合が止まるときには審判の指示で時計が止まることもあるようです)
それを前後半ではなく、3ピリオド行います。なので1試合がだいたい1時間の間で終わる計算になりますのでサッカーやフットサルに比べると短めです。
ピッチサイズは28m×37m
Beach Soccer TV YouTubeチャンネル Beach Soccer - Laws of the Game より引用。
ピッチのサイズは28m×37m。体感的には前後のサイズはフットサルとだいたい同じ、左右方向がちょっと広い。という感じでしょうか。
Beach Soccer TV YouTubeチャンネル Beach Soccer - Laws of the Game より引用。
ピッチ外周にはビニールのラインが設置されますが、ピッチ内には引けないため両サイドにフラッグを立ててその間を仮想のペナルティライン、ハーフラインとします。
ゴールの大きさはフットサルよりだいぶ大きく、小学生用のサッカーゴールくらいあります。フリーでシュートが打てれば、かなり遠くからでもゴールが決まるでしょう。
ビーチサッカー専用の5号ボールを使用
裸足でボールを蹴るなんて痛そう…と思う人もいるかもしれませんが、ビーチサッカーでは表面の素材が普通のサッカーボールより柔らかい専用のボールを使用します。空気圧も通常より低めに設定されているようです。それでも、慣れないうちは何回か蹴ると足の甲が赤くなりそうだと感じました。
サイズはフットサルボールの4号より大きく、サッカーと同じ5号級です。
また柔らかいボールはキックの力が分散しやすく、正確にインパクトしないと強く速いボールを狙ったコースに蹴るのは難しいと感じました。
オフサイドはナシ!
サッカー観戦初心者がもっとも混乱しやすいルールのひとつである「オフサイド」はビーチサッカーにはありません。これはフットサルと同じですね。
相手ゴール前で待ち伏せしていれば一本のパスで大チャンス!ですが、FPは4人しかいないのでそんなことをすればディフェンスが大変なことになります。
フリーキックはすべて“壁なし”直接FK
ビーチサッカーに間接フリーキックはなく、すべてのフリーキックで直接ゴールを狙うことができます。
Beach Soccer TV YouTubeチャンネル Beach Soccer - Laws of the Game より引用。
さらに、ポイントが相手陣内ならボールよりも前に、自陣ならボールとコーナーフラッグを結んだ三角形の中に他のプレイヤーは立つことができない。すべてGKと1対1の“壁なし”フリーキックとなります。
トップレベルの選手たちであれば、こんな自陣のコーナーポスト付近でのフリーキックでさえも直接ゴールを狙えるビッグチャンスになるでしょう。
しかし一方で「キッカーは基本的にファウルを受けた本人のみというルール」もあるため、いかにチーム全員がプレースキックの技術を上げるか、またどの選手相手ならファウルをしても致命傷にならないかというスカウティングも重要だと言えそう。
ちなみにフットサルの5ファウルのようなファウル数の累積ルールはビーチサッカーにはありません。
オーバーヘッドはフリーで打てる必殺技!
ビーチサッカーの醍醐味のひとつはオーバーヘッドキックに代表されるアクトバティックな空中技です。攻撃の選手がオーバーヘッドの体勢に入ったら、守備の選手は身体を接触させるとファウルになるというビーチサッカー特有のルールがあります。
このため、オーバーヘッドは見た目が派手なだけでなくゴールの可能性が高くなる「必殺技」と言えます。
GKも積極的に攻撃参加
フットサルと同じ5人制フットボールでありながら、ピッチの前後がフットサルより狭く、ゴールがフットサルよりも大きなビーチサッカー。ということはフットサル以上にGKの攻撃参加が重要となり、GKがシュートして得点してしまうことも珍しくはありません。
そんなGKはペナルティエリアの中では4秒しかボールを保持できません。ペナルティエリアよりも前に出れば、手を使えないかわりにFPと同様に何秒でもボールを保持できます(フットサルではこれがハーフラインを越えると、になりますね)
また、相手ボールになるかゲームが切れてリスタートするまでの間に、GKは味方のバックパスでも一度だけ手で扱うことができます。足でボールを扱う場合は何度でもバックパスOK。これもまたサッカーともフットサルとも違う、ビーチ特有のルールと言えます。
スローインかキックインかを選べるボールインバウンド
ビーチサッカーではボールがサイドラインを割ってリスタートするときに、サッカーのようにスローインで再開するかフットサルのようにキックインで再開するかを選べる「ボールインバウンド」というルールを採用しています。
しかし実際にはほとんどの選手がスローインを選択していて、東海ビーチサッカーリーグを2試合観戦した限りではキックインするところを見たのは1度だけでした。
ゴールラインを割った場合のリスタートは攻撃ボールの場合はコーナーキック、守備側ボールの場合はGKによるスロー・ゴールクリアランスで再開されます。ゴールキックはありません。
と、これくらいを押さえておけばまずはビーチサッカーを楽しく観戦するには十分ではないでしょうか。こんなシロートブログの適当な解説なんて信用ならん!という方はJFAの以下のページをご参照ください。
ビーチサッカーの ルールを知ろう | JFA 日本サッカー協会
※ルールを簡単にまとめたpdfファイルが開きます。
競技規則|JFA 日本サッカー協会
実際に東海ビーチサッカーリーグを観戦した時の試合レポートはこちら。
百聞は一見にしかず。その魅力を味わうにはぜひ一度生観戦してみてください。今シーズンの各地域リーグの日程は終わり、9月から10月にかけて全国大会や日本代表戦が予定されています。
JFA 第14回全日本ビーチサッカー大会
2019年9月6日(金)~8日(日)
鳥取県鳥取市・賀露みなと海水浴場
ビーチサッカー国際親善大会
日本代表×タヒチ代表×スペイン代表
2019年9月27日(金)~29日(日)
@兵庫/明石市大蔵海岸公園
第5回 Beach Soccer
地域リーグチャンピオンシップ
2019年10月19日(土)、20日(日)
愛知県碧南市・碧南緑地ビーチコート
大会公式サイト
※第5回大会についてはまだ記載なし。上記日程は東京ヴェルディBS公式サイトスケジュールより。
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