FUT-LOG

フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

【ビーチサッカー初観戦!】東海ビーチサッカーリーグ 第4ラウンド ヴィアティン三重BS×トリコアレイア

2019年8月18日(日)

夏休みの締めくくりはビーチサッカーを初観戦!オープンしたばかりの遠州灘海浜公園江之島ビーチコートへ行ってきました。

このビーチコートは浜松市の他の体育施設と同様、登録すれば一般の人でも利用できます。東海リーグの前日にここを自主練で予約している方に誘ってもらい、僕自身も初体験させてもらいました。

オーストラリアから取り寄せたというまっしろでサラサラな砂の上で、裸足で走ってボール蹴るって思っていたより何倍も気持ちがいい!!


そして翌日、この江ノ島ビーチコートで行われた東海ビーチサッカーリーグのファイナルラウンドを観戦にやってきました。

初めて観戦するビーチサッカー。サッカーやフットサルとも少しだけ違う競技ルールについてはこちらの記事にまとめてあります。


※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って会場まで通い夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。


2019第5回 東海ビーチサッカーリーグ 第4ラウンド 第4試合 ヴィアティン三重BS vs トリコアレイア

‪2019.08.18 sun 14:20 ‬遠州灘海浜公園江之島ビーチコート‪

試合結果

ヴィアティン三重BS 3-1 トリコアレイア

ヴィアティン得点者:10.鈴木、19.吉田、9.竹谷
トリコアレイア得点者:8.平嶋

第1ピリオドは両チーム無得点

観戦したのは最終ラウンドの第4試合。東海リーグを2連覇中で首位のヴィアティン三重BSは、No.7 田畑輝樹とNo.8 小牧正幸を始めとし、2018年の選出も含めれば5人以上の日本代表/代表候補選手を擁する強豪。この最終試合まで全ての試合を勝利し、3連覇に王手をかけている。


対するは今季トリコロールとクラブ・アレイアが合併し、名前が変わったトリコアレイア。フットサルからビーチサッカーに転向した元アグレミーナ浜松のNo.7 髙橋亮祐が所属している。


ちなみにヴィアティンのNo.4はかつてフットサルDELIZIA磐田で活躍した鳥居祐希。この試合は出場しなかったが、No.15にBIG HIPの和久田亮太などフットサルから転向、または掛け持ちで出場する選手も多いビーチサッカー。

5チーム総当たり2回戦を各ラウンド2試合、4ラウンドで回す東海ビーチサッカーリーグ。トリコアレイアは1巡目でヴィアティンに敗れた以外は全勝、勝点3差の2位。つまりこの試合を勝てば勝点でヴィアティンに追いつくことがてきるのだが、この時点で得失点差が25ポイントも差がついている状況。


冷静に考えて9割方ヴィアティンの優勝が決まっていると言わざるを得ないが、それでも一矢を報いてこの先の地域チャンピオンシップに良い形で繋げるためにトリコアレイアは必死に攻める。


コートのサイズに比してペナルティエリアが広いビーチサッカーは通常のドリブルシュートやセンタリングはGKに防がれて、なかなかゴールになりにくいと感じた。

12分ランニングタイムはあっという間に時間が過ぎ、お互い無得点のまま0-0で第1ピリオドが終了。


第2ピリオド 鈴木将人のオーバーヘッドでヴィアティンが先制


第2ピリオド中盤の6分、ここで試合が動く。No.10 鈴木将人のオーバーヘッドシュートが決まってヴィアティンが先制。

ビーチサッカーではオーバーヘッドの体勢に入った選手にDFがチャージするとファウルとなるため、オーバーヘッドでのシュートは見た目が派手なだけでなくゴールの確率が高いまさに<必殺技>となる。


続けて7分にはセンターライン付近、ゴールから約18mの辺りでヴィアティンがフリーキックを獲得。ビーチサッカーには間接FKがなくすべてのフリーキックが直接ゴールを狙えて、かつゴールとの間に壁を作ることができない。


このフリーキックをNo.19 吉田恭平が見事に決めて、ヴィアティンがリードを2点に広げる。

観戦初心者にありがたい、じつにビーチサッカー“らしい”得点でヴィアティンが2ゴールを奪って第2ピリオドは終了。このまま全勝優勝で3連覇を決めてしまうのか!?


第3ピリオド、平嶋達成のゴールでトリコアレイラが1点を返すが…


最後の12分間で逆転し、かつ得失点差25ポイントをひっくり返すのはほぼ不可能と言わざるを得ないが、それでもプライドにかけてヴィアティンの全勝優勝は阻止したいトリコアレイア。第3ピリオド開始早々の4分にNo.8 平嶋達成が1点を返す。フットサルで言うところのいわゆる「ファー詰めゴール」だ。ビーチサッカーにもオフサイドはない。


トリコアレイアが反撃の狼煙を上げたかに見えたが、9分にはNo.9 竹谷友希がゴール前での反転シュートを決めてヴィアティンが再び2点差へと突き放す。


こうなるとヴィアティンとしては無理をする必要はなく、ボールをキープして時間を稼ごうとするところをトリコアレイアの選手たちが必死にプレスを掛けてそれを奪おうとする展開。


午前中は少し曇っていたとはいえ炎天下の中での2試合目、最終ピリオド。体力的にキツイ中で最後まで必死にボールを追いかけるトリコアレイア。


しかしこれ以上の追加点は生まれないまま、3-1でタイムアップ。ヴィアティン三重BSが全勝で東海ビーチサッカーリーグ2019を優勝、三連覇を飾った。


ヴィアティン三重BS 全勝優勝で東海ビーチサッカーリーグを三連覇!


家族たちと勝利の記念写真を撮るヴィアティン三重BSの選手たち。東海ビーチサッカーリーグを三連覇、JFA 全日本ビーチサッカー大会東海大会も優勝し東海地域では他の追随を許さない強さのようだ。


しかしそんなヴィアティン三重BSも全日本ビーチサッカー大会やBeach Soccer 地域リーグチャンピオンシップではまだ優勝できていない。東京レキオスBSや東京ヴェルディBSはさらに強力なチームだということなのだろうか。


初観戦で感じたビーチサッカーの魅力

自然との一体感を最も感じられるフットボール


照りつける太陽の下、裸足で砂のピッチを駆け回るビーチサッカーは自然との一体感を最も感じられるフットボールだと言える。


普段「フットサルは屋内スポーツだから日焼けもしないし雨や雪でも快適に観戦できるよね」なんて言っているが、ある意味それとは対極にある(笑) しかし眩しい太陽と潮風を感じながら、音楽の流れる会場の周りで観客や選手の家族がテントを張ったり、時にはBBQをしたりするビーチサッカーもこれはこれでいいもんだなぁと感じた。

※もちろん暑いし、日にも焼ける。熱中症、日焼け対策にはご注意を。

砂上で繰り広げられる激しい肉弾戦


そんなほのぼのとした雰囲気の会場で行われるプレーはもちろん夏の日差しよりも更にアツイ。サッカーやフットサルと違って“ボールが走らない”ビーチサッカーは攻撃と守備のマッチアップがより起きやすく、激しいボールの奪い合いはさながら砂上の格闘技といったところ。


それをこんな至近距離から観戦すれば、その迫力はフットサルのそれに勝るとも劣らないだろう。

セットプレーはすべてがゴールチャンス


ビーチサッカーではすべてのフリーキックが直接フリーキック、そしてポイントが相手陣内ならボールよりも前に、自陣ならボールとコーナーフラッグを結んだ三角形の中に他のプレイヤーは立つことができない。すべてGKと1対1の“壁なし”フリーキックとなる。


トップレベルの選手たちであれば、こんな自陣のコーナーポスト付近でのフリーキックであっても直接ゴールを狙えるビッグチャンス。

しかし一方で「キッカーは基本的にファウルを受けた本人のみ」というルールもあるため、いかにチーム全員がプレースキックの技術を上げるか、またどの選手相手ならファウルをしても致命傷にならないかというスカウティングも重要となる。

醍醐味はアクロバティックな空中プレー


最後になんといっても醍醐味は、オーバーヘッドキックを中心としたアクロバティックな空中プレーだろう。前述した「オーバーヘッドの体勢に入った選手を妨害してはいけない」というルールはこのスポーツのエンタメ性を上げるのに非常に貢献している。


もちろん、いくら下が柔らかい砂だからといっても落ちれば痛いし受け身を取り損ねれば大怪我につながる恐れもある。このルールにはもちろん、選手の安全確保という意味もあるだろう。



というわけで初体験&初観戦したビーチサッカー🏖⚽️ 今年のお盆休みは中盤に台風が来ていたので家にいる時間も長かったのですが、最後に少しは夏らしいことできたかな🌞


「夏のスポーツ」というイメージのあるビーチサッカー。シーズンはやはり5月から10月くらいまでなのでしょうか。各地での地域リーグはだいたい8月の内に区切りがついて、9月〜10月は全国大会というのがおおまかなスケジュールのようです。

東海王者のヴィアティン三重BSは全日本大会と地域リーグチャンピオンシップに、トリコアレイアは東海リーグ準優勝チームとして地域リーグチャンピオンシップに出場します。この記事を見て少しでもビーチサッカーに興味を持ってくれた方は、ぜひこの2大会もチェックしてみてください。

JFA 第14回全日本ビーチサッカー大会
2019年9月6日(金)~8日(日)
鳥取県鳥取市・賀露みなと海水浴場

ビーチサッカー国際親善大会
日本代表×タヒチ代表×スペイン代表
2019年9月27日(金)~29日(日)
@兵庫/明石市大蔵海岸公園

第5回 Beach Soccer
地域リーグチャンピオンシップ
2019年10月19日(土)、20日(日)
愛知県碧南市・碧南緑地ビーチコート

大会公式サイト
※第5回大会についてはまだ記載なし。上記日程は東京ヴェルディBS公式サイトスケジュールより。

次は女子のビーチサッカーも観に行きたいな⚽️
※水着でやるサッカーではありません


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