アンプティサッカーを見にいくたびに冒頭に書いていますが、この競技はトップレベルの戦いであれば非常に競技性が高く、見るスポーツとしても面白いものだと思います。東京パラリンピック競技になればぜひとも国際試合を見に行きたいところですが、その可能性はあまり高くなさそうです。一方で、障がい者スポーツは「競技としてのスポーツ」としてだけでなくやはり「福祉としてのスポーツ」としての役割・社会的意義を持っているのもまた事実。
アンプティサッカーも、スポーツニュースはともかくNHK等を中心としたTVで取り上げられるときはやはりそんな「福祉」の面をクローズアップされることが多いです。A-pfeile広島AFCは観戦3年目にして今回初めて試合を見ることができましたが、FNSドキュメンタリー大賞を受賞した番組 (http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/23th/14-246.html)に取り上げられていてそのチーム立ち上げの様子やメンバーの苦悩・葛藤は少しだけ知っていました。
彼らにとってアンプティサッカーとの出会いはもちろん大切で重要なものだっただろうと思います。「人生が変わった」そう語る選手もいました。しかしチーム立ち上げから3年間、日本選手権ならびにレオピン杯では1勝も挙げることができておらず、選手権ではいまだ0ゴールという厳しい現実。メンバーも増え充実した練習を重ね、今度こそはと気合を入れて臨んだであろうこの大会でも唯一の3戦全敗を喫したチームとなり、勝てないストレスからかハーフタイムにはGKの選手が大声を上げ他メンバーと揉めてしまい後半は別の選手に交代する一幕もありました。
競技人口が圧倒的に少ないアンプティサッカーは、日本一を決めるような選手権大会であってもおそらくエンジョイレベルと競技レベルのチームが一緒になっているような状態なんだと思います。適切な相手と試合ができるくらいまでこのスポーツの輪がもっと広がって欲しいとは思いますが、まさか脚を失う人が増えてほしいと願うわけにもいきません。やるからには勝ちたい、自分の成長を実感したい、仲間と喜びを分かち合いたい、どんなレベルであってもスポーツをする者なら誰しもが抱く感情を圧倒的実力差の前になかなか満たすことができない。辛いだろうなぁ。
だからなんだと、ここから先の話はぼくにはできなくて、まとまりも何もなくうまく言えないんですが… 来年こそはA-pfeileの大会初ゴール、そして初勝利、見れるかな。そこにも注目してみよう。
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