2020年10月31日(土)
今大会から全国16チームによるオールノックアウト方式に変更された全日本女子フットサル選手権。大会2日目には準々決勝と準決勝の合計6試合が開催されます。この記事ではBピッチで行われたアルコ神戸vsバルドラール浦安ラス・ボニータスの様子を綴ります。
こちらも激熱だったAピッチでの準決勝の様子はこちら。
ベスト4に残ったのはすべて日本女子フットサルリーグに参戦するチームたち。関東大会では地域リーグ勢に”下剋上”を許してしまったチームもありましたが、本大会ではレベルの差を見せつける形となっています。その中でも女子Fリーグ3連覇中の女王・アルコ神戸と、昨年大会の覇者・バルドラール浦安がぶつかるこの準決勝は注目の一戦です。
アルコ神戸で注目しているのは福井丸岡RUCKから移籍した山川里佳子選手。幼い頃からずっとRUCKの仲間とプレーしてきた彼女が、大学進学を機にライバルであり目標でもあったアルコに飛び出してどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。
※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って現地まで足を運び夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。
JFA 第17回 全日本女子フットサル選手権大会 準決勝 Bピッチ アルコ神戸 vs バルドラール浦安ラス・ボニータス
2020.10.31 sat 17:15 よつ葉アリーナ十勝 (観客数 348人)
試合結果
アルコ神戸 2-3 バルドラール浦安ラス・ボニータス
公式試合記録
アルコ得点者：18.山川、24.門井
浦安得点者：9.濱野、9.濱野、15.伊藤(果)
試合動画
準々決勝では札幌ボニータFCを3-0で下し、準決勝へと進んできたアルコ神戸。女子Fリーグを3連覇中の日本女子フットサルの女王だが、昨年同大会では3位に終わっている。
昨シーズン、この全日本選手権を初制覇。さらに女子Fリーグ、地域チャンピオンズリーグの三大全国大会すべてでファイナリストとなったバルドラール浦安ラス・ボニータス。
第1ピリオド：両者譲らぬ激しい熱戦、先制したのは昨年覇者の浦安。
キックオフ。王者vs王者にふさわしい、序盤からがっぷりよつ取っ組み合うフットサルを見せる両者。
アルコも浦安ゴールに果敢に攻めるが、チャンスとピンチが表裏一体なのがフットサル。19.若林のシュートを防がれると、そこから昨季までアルコに所属していた10.加藤にカウンターを受ける。
手前ゴールで見えなかったが、加藤の右サイドからのシュート性のパスを最後は9.濱野が押し込んだらしく先制は浦安。
攻めたが故の失点。しかし怯むことなく反撃を試みるアルコだったが、浦安の堅い守備を崩せぬまま第1ピリオドは浦安の1点リードで終了。
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第2ピリオド：追いすがるアルコを突き放す、浦安残り21秒の決勝弾！
互いに攻め合いながらも生まれたゴールは浦安の1得点だけだった第1ピリオドに対して、第2ピリオドは激しいの点の取り合いとなる。
中心選手だった加藤、平井が浦安に移籍して今季また少し顔ぶれが変わったアルコ神戸。しかしこの大会ではその分若手選手たちの台頭が著しかった。
その期待の若手選手のひとり、新加入18.山川のゴールで27分にアルコが同点に追いつく。
山川と言えばピヴォらしいゴリゴリ反転シュートが魅力だが、これはらしくない(？)テクニカルなフェイントからの素晴らしいゴールだった。ハイライト動画でもぜひ観てほしい。
1-1の同点に追いつかれた浦安だったが、31分には9.濱野のGKの弾いたボールをスライディングで押し込む泥臭いゴールで勝ち越す。
しかしそこからわずか1分、カウンターを仕掛ける浦安からボールを奪い返す逆カウンターで24.門井がゴール。アルコらしいゴールで再び同点に。
隣のAピッチで行われていたSAICOLOとSWHレディースの試合はこのとき既にPK戦に突入していた。まさか準決勝の両試合ともにPK戦となるのでは…と思われたその時。
パラレラで右サイドの深い位置までボールを入れた浦安の10.加藤から折り返しのパスがゴール前でフリーだった15.伊藤(果)の下へと渡る。
伊藤がしっかりとこのシュートを決めて、浦安が残り21秒というところで勝ち越し！！
劇的な展開で勝利を収めた浦安が決勝戦へ進出。連覇へ向けて王手を懸けた。
というわけで準決勝を制したのはバルドラール浦安ラス・ボニータスでした。アルコが2年連続で決勝進出を逃すというのは意外な結果でしたが、浦安は本当に強くなったなぁ。
一時期はベンチ入りが7,8人しかいない厳しい時期もありましたが、継続して強化を続け、さらに昨年今年と結果もついてきたことで選手層も厚くなってきました。
これで決勝戦はSWHレディース西宮とバルドラール浦安ラス・ボニータスという昨年と同じ対戦カードに。そして今年から行われるようになった3位決定戦では、SAICOLOがアルコ神戸と対戦するということになりました。
帯広の夜を満喫しながら、続きますっ！！
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