2020年2月23日(日)
2月21日(金)から3日間、かみす防災アリーナで開催された第7回 FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ。大会3日目はいよいよ決勝ラウンド。
グループリーグを勝ち抜き、準決勝へ駒を進めたのはAグループからSWH Ladies Futsal Club、Bグループから府中アスレティックFCプリメイラ、Cグループからバルドラール浦安ラス・ボニータス、そしてワイルドカードでBグループ2位のmember of the gang。
1次ラウンド グループリーグの様子はこちら。
会場のかみす防災アリーナの詳細情報はこちらをどうぞ。
※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って会場まで通い夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。
第7回 FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ 決勝ラウンド 準決勝・決勝
2020.02.23 sun かみす防災アリーナ
公式試合記録
準決勝 Aピッチ
府中アスレティックFCプリメイラ 1-3 バルドラール浦安ラス・ボニータス
府中得点者:8.桜庭
浦安得点者:18.平井、8.宮原、15.伊藤(果)
Aピッチは日本女子フットサルリーグ所属同士の関東対決。府中アスレティックFCプリメイラは2017年の女子Fリーグ準優勝チームだが、そのほかの全国大会でベスト4まで進んだのはこれが初めて。
対するは今季の全日本フットサル選手権で悲願の全国初タイトルを掴んだバルドラール浦安ラス・ボニータス。女子Fリーグではプレーオフ決勝戦でアルコイリス神戸に敗れたが、充実したシーズンの締めくくりを2冠で飾りたい。
試合は前半5分に今シーズンgolrira shizuokaから浦安に移籍し、一気に日本代表にまで上り詰めたシンデラガール・No.18 平井成美のゴールで浦安が先制。
更に17分には8.宮原のゴールで浦安が追加点を挙げ、前半は2-0で浦安がリードしての折り返しとなる。
後半立ち上がりの21分にも15.伊藤(果)がゴール!このゴールで大勢はほぼ決することとなる。
3点を追うことになった府中は残り時間10分ごろから9.千田をGKにパワープレーを開始する。残り38秒というところでパワープレーから1点を返すものの、残り時間は少なくまもなくタイムアップ。
3-1で浦安が勝利し、決勝戦へと駒を進める。Aピッチの試合はBピッチに対して2分ほど早く終了した。
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準決勝 Bピッチ
SWH Ladies Futsal Club 6-0 member of the gang
SWH得点者:20.三津山、9.江川、11.宮田、18.窪田、7.上野、4.高橋
gang得点者:なし
2018年の第6回大会で優勝経験のあるSWH Ladies Futsal Club。来シーズンは日本女子フットサルリーグに参戦することが発表されており、他の女子Fリーグチーム同様これが最後の地域CL出場となる。
東海リーグを全勝で優勝したmember of the gang。公式戦でのSWHLとの対戦はこれが初めてのようだ。
Bピッチは序盤からSWHLが圧倒的にgangを押し込む形になった。まずは前半6分に10.網城からのシュートパスがファーに通って20.三津山が押し込み先制する。
この失点にタイムアウトを取ったgangだが、直後に9.江川に追加点を許してしまい2点ビハインドの展開に。
前半はこのまま2-0のSWHリードで終了。東海リーグDFUT WINGSからの移籍が発表されたばかりの18.窪田美月はしっかりセカンドセットの一角として活躍。足下の技術がとても高い選手だ。今季関西リーグへの出場歴はないが、最終節のときにはすでにチーム登録が済んでいたという。
後半も開始早々に3.江口の強烈なロングシュートがクロスバーを叩くと、その跳ね返りに飛び込んだ11.宮田がゴール。SWHLに3点目。
30分には東海リーグでも何度も対戦したであろう18.窪田にファー詰めシュート決められついに4点差とされてしまったgang。意地の1点を返せるか!?
しかしなおも畳み掛けるSWHL。最後まで前プレを緩めないサードセットから7.上野、4.高橋が終了間際に連続でゴール。
大量6得点を挙げたSWHLが決勝進出を決定。決勝戦のカードは浦安vsSWHLと、敗れた全日本選手権決勝と同じ。SWHLにとってはリベンジを果たすのにこれ以上ない舞台が整った。
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決勝戦
バルドラール浦安ラス・ボニータス 1-4 SWH Ladies Futsal Club
浦安得点者:18.平井
SWH得点者:3.江口、18.窪田、18.窪田、19.藤江
決勝戦はピッチを1面につくり直し、これまでの20m×36mから20m×40mの正規サイズで行われる。ここまで4試合かけてやっと慣れてきた狭いピッチが急に4m広くなることが戦局にどんな影響を与えるだろうか?
キックオフからわずかに48秒、ファーストシュートでいきなり18.平井がゴールを決めて先制は浦安!
昨年の選手権ではこの平井の1点が決勝点となり浦安が優勝している。本当に大事な試合で決める選手だ。
失点後、一時はハーフに引いたSWHLだったが落ち着きを取り戻すと徐々にプレスラインを高め始める。写真は決勝の舞台で実現した“静岡から来た18番”対決。
3-1の浦安とクアトロのSWHL。意地と戦術がぶつかり合う決勝戦、当然このままでは終わらなそうな雰囲気。しかし放ったシュート数は浦安の18に対してSWHLはわずかに6、前半は浦安がペースを握ったまま1点リードで折り返し。
後半、逆転に燃えるSWHLをさらなるアクシデントが襲う。まだ立ち上がりの22分、カウンターで完全に裏に抜け出した浦安の8.宮原を後ろからのチャージで止めたSWHL 9.江川にレッドカードが提示され一発退場に。
今季、浦安からSWHLに移籍した江川涼。打倒浦安に最も燃えていた選手だったろうに無念だろうが、あれはファウルをしてでも止めなければならない場面だった。涙ながらにスタンドに戻り、OGや控え選手とともに応援団に加わった江川だったがスタッフに注意されてこのあと座っての観戦に。
フットサルでは退場者が出ると、相手のゴールが決まるか2分が経過するまで1人少ない状態で戦わなければならない。この2分間はSWHLが守りきって5人に戻る。
しかしこのピンチが逆にSWHLを奮起させる。28分には、退場した9.江川に代わってファーストセットに入った3.江口がコーナーキックから強烈ミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。
すると30分、またもセットプレーからSWHLが逆転弾!もうひとりの“静岡から来た18番” 窪田美月がゴール前反転シュートを決めた!!スタンドで見守る江川にNo.9のハンドサインを掲げる。
こうなると完全に勢いはSWHLへ、34分にはまたも18.窪田美月がゴール。3.江口へのワンツーリターンをオトリに自らがGKの股を抜くシュートを決める。
2点差とされた浦安はタイムアウトを取り、16.中井をGKにパワープレーをスタート。
しかし残り1分に19.藤江のパワープレー返しが無人のゴールへ決まる。
これがダメ押しとなって4-1でSWHLが大逆転勝利。
優勝したのはSWH Ladies Futsal Club、2018年大会以来2年ぶり2回目の優勝。見事に浦安へのリベンジを果たして優勝を決めました🏆
決勝戦で退場してしまうと、表彰式にも出ることができない。下から呼びかけるチームメートに「見張られてるからまだ行けないのー😂」と涙声で答えていました。だけど、もしかしたらあの退場がなかったらSWHの逆転はなかったかもしれない。そう思えるほど、その後のSWHは一体感がありました。
それでもセレモニー後の記念撮影では、仲間と一緒に喜びを分かち合うことができていました。よかったね😁
第7回 FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ最終結果
優勝:SWH Ladies Futsal Club
第2位:バルドラール浦安ラス・ボニータス
第3位:府中アスレティックFCプリメイラ
第3位: member of the gang
得点王:江口未珂(SWHL)
MVP:網城安奈(SWHL)
来季の日本女子フットサルリーグはいよいよ国内トップチームが集結!
これで今シーズンの女子フットサルは国内三大タイトルをすべて違うチームが獲得する結果になりました。
まず11月に全日本女子フットサル選手権を制覇したのはバルドラール浦安ラス・ボニータス。他の2つの大会でも準優勝しており、今季最も充実したシーズンを送ったチームだと言えます。
その浦安をプレーオフ決勝戦で破り、日本女子フットサルリーグを三連覇した最強の女王・アルコイリス神戸。
そして今回の地域チャンピオンズリーグ優勝をひっさげ、満を持して日本リーグに参戦するSWH Ladies Futsal Club。
これにここ5年間で3回日本一を獲得している福井丸岡RUCKも合わせて、来季の女子Fリーグはいよいよシーズンを通して真に“女子フットサル日本一を決めるリーグ” としてスタートすることになります。
チーム数も増え、東京オリンピックの影響で会場確保も難しいであろう中、どんかレギュレーションでリーグが運営されてどんな熱戦が繰り広げられるのか!?いまから楽しみです(๑•̀ㅂ•́)و✧
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