2020年11月1日(日)
熱戦の続いた全日本女子フットサル選手権もいよいよ大会最終日。この日は3位決定戦と決勝戦が行われます。
サイコロがSWHを相手にPK戦まで粘りながらも惜敗した準決勝の様子はこちら。
もうひとつの準決勝ではアルコ神戸とバルドラール浦安ラス・ボニータスが一進一退の攻防を繰り広げるも劇的残21秒弾で勝ち越した浦安が決勝戦へ進出。
ということで、3位決定戦の対戦カードはさいたまSAICOLO vs アルコ神戸。このカードを生で観戦するのは2018シーズンのプレーオフ決勝戦以来です。
今までの大会スケジュールなら3日目は準決勝と決勝戦が行われ3位決定戦はありませんでした。しかしオールノックアウト方式となった今大会では準決勝までを2日間で消化し、最終日には1試合に集中してコンディションを整えることができます。
一方で今まではベスト4に残れば3位以上は確定し賞状がもらえたのですが、3位決定戦を行うことで1チームだけ最後にまた敗けて大会を終えるチームが生まれるんですね…
今までは2コートつくっていたよつ葉アリーナ十勝のピッチも、この日は1面につくりなおされ今までより観やすくなりました。
※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って現地まで足を運び夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。
JFA 第17回 全日本女子フットサル選手権大会 3位決定戦 さいたまSAICOLO vs アルコ神戸
2020.11.1 sun 10:00 よつ葉アリーナ十勝 (観客数 298人)
試合結果
さいたまSAICOLO 1-6 アルコ神戸
公式試合記録
サイコロ得点者:8.筏井
アルコ得点者:19.若林、23.堤、9.関灘、21.高畠、18.山川、9.関灘
SWHレディースとの準決勝はPK戦の末に敗退。3位決定戦へと回ったサイコロ。全チームで唯一、1回戦からすべて日本リーグ勢同士の対決を続けている。ベンチ入り人数も少なく、選手の疲労度は相当なものだろう。
サイコロ×SWH戦に負けず劣らず、アルコ×浦安戦も激闘だった。残り21秒弾に敗れた日本女子フットサルの女王も負けて終わるわけにはいかないだろう。
第1ピリオド:筏井りさの大会初ゴールで先制したサイコロだったが…!?
サイコロのファーストセットはGK20.小谷、3.松本、7.石川、8.筏井、10.堀田。これに13.山本を加えた5人でのファーストセットは今大会ほぼ固定されていた。
対するアルコのスターティングメンバーはGK1.佐藤、4.市原、9.関灘、17.藤田、23.堤。こちらもスタメンは4試合で変わらず。
ここまで丸岡、SWHを相手に守備を固めて相手の攻撃に耐えカウンターを狙うことで勝機を見出してきたサイコロ。やはり高い攻撃力を誇るアルコを相手にも同じ展開となることが予想されたが、立ち上がりはむしろサイコロが主導権を握った。
6分には3.松本が相手の横パスをインターセプトすると、カウンターに持ち込み右サイド13.山本→7.石原へと展開。
そこから逆サイドの8.筏井へと振ると、筏井のカットインシュートが決まってサイコロが先制!
これまで何度も味方のゴールを演出してきた筏井だったが、意外にもこれが今大会初ゴール。
サイコロが先制点を奪うと、その後は互いに攻め合う展開が続く。アルコの“超攻撃的守備”は嵌ると恐ろしいが、掻い潜ることができればその背後には大きなスペースがある。
しかし15分、コーナーキックからの浮き球のパスに合わせてファーポストに走り込んだ19.若林のフットサルには珍しいヘディングゴールで同点に追いつかれる。
悔やむべきはこの前のプレー、相手のシュートは完全にゴールを外れていたが弾いてしまったGK小谷。そしてこのプレーで与えたCKからの失点。レベルが高くなってくるとこういった場面での見極めも重要になってくる。
さらに立て続けに23.堤にもゴールを決められて逆転を許してしまったサイコロ、たまらずタイムアウトを取る。
前半終了間際のフリーキックで若林とDF2人が絡まりヒヤリとするシーンもあったが、幸い追加点を許すことも怪我をすることもなく、第1ピリオドはこのまま1-2の1点差で終了。
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第2ピリオド:怒涛のゴールラッシュでアルコ神戸が第3位入賞
先制したものの逆転を許してしまったサイコロだが、ここまではアルコを相手に十分に渡り合っている。この3日間の厳しい連戦を考えれば本当に逞しく、強くなった。
しかし相手は日本女子フットサルリーグを3連覇中のアルコ神戸。25分にはまたもコーナーから9.関灘に強烈ミドルシュートを決められ、点差を2に広げられてしまう。
このあたりからサイコロは体力的に徐々に厳しくなってくる。1回戦から日本リーグ勢との連戦が続いたのがサイコロが唯一なら、ベスト4の4チームでベンチに14人が揃っていないのもサイコロが唯一だ。
35分にはサイコロの攻撃をGK佐藤の身体を張ったセーブに止められると、大きく開いた裏のスペースを使われて21.高畠に1対1を決められ1-4。
さらにその直後、反撃狙うサイコロだったがまたもカウンターを被弾。GKとの2対1の状況に持ち込まれ、18.山川にゴールを許す。
この大会でアルコに移籍後、ようやく公式戦初ゴールを決めた山川。勢いがついたか3試合連続のゴール。
4点差とされてしまったサイコロは10.堀田をゴレイラに据えてパワープレーに望みをかけるが…
しかしこれもすぐさまにパワープレー返しを受けてしまう。9.関灘のゴール。
パワープレーを解除したサイコロは、パワープレー中から交替していた15.新井がそのままGKに入り通常プレーに戻して一矢報いるべくゴールを狙うが…
反撃及ばずタイムアップ。この大会で守備に自信をつけはじめていただけに、最後に5点差敗戦となったのはショックが大きかっただろう。3位入賞を逃し、肩を落とす選手たち。しかしこの3日間、とても熱く面白い試合を見せてくれたと思う。
残念ながら最後の試合を勝って終わることはできなかったさいたまSAICOLO。だけどこの3日間(観れたのは2日間ですが…)円陣のときの「ワンチーム」の掛け声の通り、チームひとつになってやり切る粘り強さを見せてくれました。
こんなゲームができるなら、今は8位に沈んでいる女子Fリーグでももっと上位に食い込めるはず。女子Fリーグではまだ有観客試合再開のお知らせは出ていませんが、その機会がきたらまた応援に行きたいと思います。
そうそう。メダルはもらえなかったサイコロですが、フェアプレー賞を受賞したことは付け加えておきます。決勝戦後に行われた表彰式ではすでに会場にいなかったのか、紹介だけではありましたが…😅
そして3位になったアルコ神戸。しかしこのメダルも表彰状も彼女たちの求めていたものとは程遠い結果でしょうが、それでもおめでとうございます。若林エリ選手と山川里佳子選手、19番師弟コンビにしてやられちゃたなー。
次はいよいよ決勝戦。SWHレディース西宮とバルドラール浦安ラス・ボニータスの因縁の対決に続きます。
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