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フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

【3点差をひっくり返す大逆転勝利でサイコロが決勝進出!】GAViC 女子Fリーグ プレーオフ準決勝 第2戦 府中アスレティックFCプリメイラ×さいたまSAICOLO

2018年2月17日(日)


GAViC女子Fリーグ プレーオフ準決勝 第2戦!前日の第1戦は激しい打ち合いとなり、両者譲らず4-4の引き分けでした。

プレーオフは2試合の合計勝点で争われ、1勝1敗となった場合は得失点差、得失差も並んだりもしくは2分けの場合はリーグ戦の順位が上の方が決勝戦に進出となります。

つまり第3位のさいたまSAICOLOは引き分けでは敗退、この第2戦では絶対勝利が必要な状況。有利なのは府中の方ですが、これがチームスポーツの難しいところで「引き分けでもOK」ということが頭にあると追い詰められた状況で選手間の足並みが揃わなかったりもします。

勝つしかない。勝ちさえすれば行ける。このシンプルな状況の方がむしろサイコロには良かったんじゃないかな!なーんてポジティブシンキング!!

小野サイコロのラストマッチはここじゃないはず。必ず勝って名古屋へ!


この第2戦からは男子のプレーオフと合わせて、女子Fリーグとして初となるAbemaTVでのライブ配信が行われました。記念すべき初ゲストには、この試合の勝者と決勝で戦うアルコイリス神戸の若林エリ選手が登場。ちょっと緊張してる感じはしましたが、ボール捌きだけでなくトークの方もなかなかの腕前でした😁

【大一番】Fリーグプレーオフ準決勝第2戦大阪vs立川・府中/女子 府中vs埼玉 @AbemaTV で2/17 14:15から放送

放送から6日間は見逃し配信無料です!また、Abemaプレミアムプランに加入すればいつでも視聴することができます。


※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って会場まで通い夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。


GAViC presents 日本女子フットサルリーグ2018 プレーオフ準決勝第2戦 府中アスレティックFCプリメイラ vs さいたまSAICOLO

‪2019.02.17 sun 14:30駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 (観客数 497人)

試合結果

‪府中アスレティックFCプリメイラ 5-6 さいたまSAICOLO‬

府中得点者:9.千田、39.船附、17.島崎、8.桜庭、4.門井
サイコロ得点者:16.筏井、6.木原、9.安、9.安、16.筏井、16.筏井(PK)

ハイライト動画

‪【ハイライト】日本女子フットサル準決勝第2戦 府中アスレティックFCプリメイラ VS さいたまサイコロ Abemaビデオ で無料配信中



今日は赤のファーストユニフォームを身にまとうサイコロ。プレーオフでは上位チームがホーム扱いになるため、今シーズンはもう黄色のシャツしか見られないのかなと思ってたので少し嬉しい。


しかし府中の方も昨日と同じ茶色のファーストユニフォーム。お互い濃い目のカラーで少し見難い気もするが、AbemaTV映えを意識してのことだろうか?


前半:勝利が必要なサイコロだが3点ビハインドの大ピンチ!


サイコロのスターティング5はGK1.内田、2.小島、7.秋田谷、9.安、16.筏井。FPのセットは昨日の第1戦から変えずに同じ組み合わせ。

今シーズンは3人のGKをローテーションで起用しているサイコロ。おそらく後半には12.吉村に替わるだろう。その中でも第1戦の後半から連続起用されている1.内田が、安定感ではひとつ抜けているということか。


前日は出足が鈍く、府中に先制を許したサイコロだったがこの日の立ち上がりは良い感じだ。16.筏井のドリブルや2.小島のミドルシュートで積極的にゴールを狙う。


府中のカウンターに対するケアもできている。連戦による疲労もこの時点では心配ないように思えた。


しかし、それでも先制はまたも府中。3.水原、6.木原、11.吉川、13.小林のセカンドセットに替わった3分、ピヴォの9.千田がAbemaTVで若林も解説した「バックドア」でフィクソの水原から一瞬フリーになると、右サイドからのジャグナウ気味のパスを受けて反転シュート!ゴールの形こそ違うが、まるで第1戦のデジャヴのように仲間たちとゴールを喜び合う。


ところがそれをすぐに取り返すところも昨日と同じなのか!?5分にはすぐさまにサイコロが取り返す。中盤での相手のミスを見逃さなかった16.筏井が、17.島崎、さらにGK18.河島と2人連続での股抜きでゴール!!


今度は7分、府中のコーナーキックから14.藤田のシュートを2.小島がクリアしきれなかったところを39.船附が押し込み2-1。


その直後にはまだサイコロ陣内から6.木原がゴール前の11.吉川を狙ったロングパス、吉川はこれに触ることはできなかったがGKの前に走り込んだことでブラインドとなりこれがそのままゴールイン!!


2-2の同点に追いついたサイコロ。昨日は得点できなかったセカンドセットでゴールが決まったことは大きい。

府中が先制し、サイコロがすぐに追いつく。2-2までは第1戦と同じ展開になった。第1戦ではここからサイコロが連続ゴールを決めて府中を一時は突き放したが、今度は逆の展開となる。


前半が半分を過ぎた10分、3-1でのボール回しから左サイドでピヴォの12.鎰谷に縦パスが入ると、逆サイトを駆け上がった17.島崎にサイドチェンジ。裏を取られたサイコロの3枚は島崎に追いつくことができず、走り込んだ勢いのまま豪快なダイレクトシュートが決まって府中 3-2 サイコロ。

12分には左サイドキックインからの不用意な横パスを14.藤田に奪われカウンター被弾。必死に戻るが、藤田との競り合いでボールがこぼれたところを8.桜庭にロングシュート決められる府中 4-2 サイコロ。

連戦の疲れからか段々とパスが噛み合わなくなってきたサイコロ。直後にはまたもミスからボールを失うと、カウンターで39.船附と4.門井のワンツーシュートを決められてついに3点差…!!

更に、シュートブロックに身体を投げ出した7.秋田谷の腕にボールが当たってしまい、ハンドの反則を取られるとこれが6つ目のファウルだったサイコロは府中に第2PKを与えてしまうピンチに。


ここでサイコロはGKを12.吉村に交代。これを決められたら絶体絶命というところだったが、39.船附のシュートは真正面に飛んだこともあってセーブ。リバウンドもクリアして難を逃れる。


それでも3点差に突き放されてしまったサイコロは前半から7.秋田谷をGKにパワープレーを仕掛ける。しかし3点を追う焦りからではなく「相手のディフェンスがどう出てくるかを見極めるため」のテストも含めた前半からのパワープレー。(*1)


そのパワープレーからの流れで1度、吉村のロングスローから2度、9.安にビッグチャンスが訪れたが決めきることはできず府中 5-2 サイコロのまま前半は終了。反撃の手応えは十分に感じたが、引き分けは許されないサイコロは後半最低でも4点が必要となる厳しい状況。


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後半:安奈希沙のゴールに始まり、最後に勝負を決めたのは筏井りさ!3点差をひっくり返す大逆転劇!!


後半、4点が必要なサイコロはキックオフからパワープレーを仕掛けていく。GKは7.秋田谷、2.小島、6.木原、9.安、16.筏井という組み合わせ。


するとまだ立ち上がりの21分、パワープレーからの攻撃は繋がらず相手ボールとなるが、キックインからのパスを受けたGK河島がまさかのパスミス。プレゼントパスを受け取った9.安が自らゴール!

この1点は大きかった。満塁ホームランのないフットサル、追いかける点差が3と2では精神的に大きく違う。まだ後半の時間はほとんど残っており、2点差なら決して逆転不可能ではない。


しかしそれも、これ以上相手にゴールをさせないことが大前提だ。パワープレーを解除した5分ごろにはフィクソの3.水原が底辺でボールを奪われGKと1対1に持ち込まれるピンチ。8.桜庭が飛び出した12.吉村もかわして無人のシュートに放ったシュートは、しかしすんでのところで13.小林がスライディングで掻き出した。(*2)

FPのベンチ入りメンバーが8人しかいないサイコロは、パワープレーを始めてしまうと残りが3枚となりいわゆるセット替えができなくなる。時間をずらして選手を入れ替えながら、いつパワープレーの5人に戻すのか。ベンチワークは一気に複雑になる。


そのひとつの対策として、パワープレー時のGKを7.秋田谷から16.筏井に替えた小野監督だったが、まだフットサル1年目の筏井はここでフットサルに不慣れなことが露呈してしまう。GK吉村から始まったマイボールを、交替してすぐ自陣内で触ってしまいバックパスのファウルに。


てっきり試合中にルール説明が始まったのかと思ったが、もしかするとこの時に筏井は小野監督に「パワープレーではなく通常の流れで、自分のドリブルで勝負したい」と直訴していたのかもしれない(*3)

とにかく筏井はGKシャツを脱ぎ、一度は7.秋田谷が再び着るものの結局この後パワープレーは発動されなかった。「いつまたパワープレーを仕掛けてくるのか?」この思いが、府中ベンチを迷わることにもなった。



後半立ち上がりに1点を返しながらその後追加点を奪えないまま迎えた32分、半分を過ぎてそろそろ次の1点が欲しいタイミングで決めたのはまたも安奈希沙!左サイドキックインから2.小島のロングパスにタイミングよく飛び込むと左足でコースを変えるように流し込む。


ついに1点差に迫ったサイコロ。34分、パワープレーではなく自分のドリブルで勝負したいと願い出た筏井が有言実行。左サイドでボールを受けると、4.門井と1対1で対峙する。

チョンチョンと、ボールを触りながらタイミングを図っていた筏井は一気にカットインで切り込むとDF2人の間をぶち抜くシュート!


DFの股を抜けてきた鋭いシュートにGK河島も為すすべなく。ついにサイコロが同点に追いついた!!



一気に勢いづくサイコロ。ここまで何度もチャンスをつくってきた12.吉村のロングスローから、


前線での11.吉川の競り合いでコーナーキックを獲得すると、


コーナーから中を狙った3.水原の速いパスが相手DFのハンドを誘い、なんとこのタイミングでPKを獲得。

プレッシャーのかかるこのキックを16.筏井がきっちりと決めてついに逆転!!



ついに3点差をひっくり返したサイコロだったが、試合時間をまだ3分残して逆転したことで試合運びとしては難しくなった。とにかく1点を取り返すしかない府中はチーム一丸となりやすいが、サイコロはこの1点を守るのか、それとも追加点を狙うのか、選手間で意識にズレが生じやすい。


小野監督はしっかりとタイムアウトを取り、意思統一を徹底。1点を守りきるが、引くわけではない。相手陣内ではピヴォがキープ、自陣ではパスを繋ぎ、止むを得ず蹴り出す時にははっきりラインを割らせて試合を止める。


残り33秒には府中がタイムアウトを取り、22.縄田をGKとしてパワープレーを開始。残り時間は少ないが、以前の対戦ではパワープレーからのワンプレーで失点を喫している。


最後まで続く府中の攻撃を抑えきり、ゴレイラ吉村がボールを高く投げ上げたところでタイムアップ!



勝つしかないプレッシャーの中で2戦合計10-9という大乱打戦を制し、サイコロが大逆転勝利!今シーズンに残された最後の「日本一挑戦権」を掴み取った。



点の取り合いから始まり、第1戦ではその後サイコロが突き放して府中が追いついた。第2戦では逆に府中が突き放し、サイコロがハンドで与えてしまった第2PKは止めて、こちらは府中のハンドで得たPKを決めて逆転。ちょっと出来過ぎなくらいのドラマじゃないですか!?


まさに「サイコロ劇場」ここに極まれり!ぼくの予告通り、小野監督のラストマッチも2試合延びましたよっd(ゝ∀・*)


2日間の試合でベンチ入り11人全員が出場したサイコロ。ハットトリックの筏井選手はもちろん、最後まで走り抜いた秋田谷選手、反撃のきっかけとなるゴールを決めた安選手、キャプテンとしてポジティブな声をかけ続けた吉川選手、身体を投げ出すディフェンスでピンチを救った小林選手、ロングスローという武器でチャンスを作った吉村選手、みんな本当によく頑張りました!

もー、試合観てて泣けてきちゃったよ。
このチームで日本一になろうぜ(๑•̀ㅂ•́)و✧

楽しかった。面白かった。フットサルを観てて最高に興奮したゲームのひとつでした。それも府中アスレティックFCプリメイラという強敵がいたからこそ。

この両チームはすっかり好敵手という感じですね。2日間、熱いゲームをありがとう!


そして決勝の舞台で待つは最強女王・アルコイリス神戸!次の試合もまた、AbemaTVでライブ配信されます。もちろん現地観戦がオススメですが、来れない方はぜひ!!

【最終頂上決戦】Fリーグプレーオフ決勝第1戦+女子決勝【絶対王者VS最強挑戦者】 @AbemaTV で2/23 16:15から放送

【最終頂上決戦】Fリーグプレーオフ決勝第2戦+女子決勝【絶対王者VS最強挑戦者】 @AbemaTV で2/24 14:45から放送


振ってみるまでどんな目が出るか分からない、山あり谷ありサイコロ劇場🎲 それでも2015年の関東初制覇から2016/17 地域CL第3位、2017/18 全日本選手権準優勝と、着実にステップアップしてきました。ということは…小野座長の千秋楽を飾るのは、もちろん日本一の優勝トロフィーですよね🏆



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