2021年5月1日,2日
GWに浜松アリーナで開催された【第2回 頂杯】。大人気YouTubeチャンネル「目指せ！Ｆの頂」とDalponteでタッグを組んで開催され、全国強豪フットサルチームが ”頂の称号” と賞金100万円を賭けて熱い戦いを繰り広げます。
中止でも延期でもなく、”新型コロナウィルスの感染拡大予防対策を徹底しながらでの開催”を選択されたこの大会。参加チームには事前の徹底した健康管理が要せされ、当日の観客も受付で検温、Googleフォームに住所･氏名･連絡先を登録しての入場でした。まぁ、残念ながらGWにわざわざアマチュアのフットサルを観戦に行こうという人なんてそんなに多くはなく、ショッピングモールやスーパーに行くよりもよっぽど密ではなかったですね…
この記事では前回大会優勝のZOTT WASEDAやDELIZIA磐田が入った予選リーグ･グループBの様子をレポートします。
注目のFC NAKAIやFC ISHIZEKIが入った予選リーグ･グループAの様子はこちら。
予選のことはすっ飛ばして決勝戦が気になる方はこちら。
※素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って現地まで足を運び夫婦で一生懸命撮った写真です。適切な引用は歓迎しますが無断での転載・転送はご遠慮ください。
第2回 頂杯 予選リーグ グループB
2021.05.01-02 浜松アリーナ
参加チーム
DELIZIA磐田（東海リーグ1部）
MIOびわこ滋賀フットサルクラブ（関西リーグ1部）
CANCANBOYS（関西リーグ1部）
ZOTT WASEDA FUTSAL CLUB（関東リーグ1部）
第1試合：激しい打ち合いの末、両ピッチともにドロースタート
DELIZIA磐田 5-5 MIOびわこ滋賀
CANCANBOYS 3-3 ZOTT WASEDA
グループBには大会主催者の清野潤氏率いるZOTTと、同じDalponteのユニフォームを着るチームとして大会を運営面で大きくサポートしたDELIZIA磐田が入った。
南コートでのDELIZIA磐田とMIOびわこ滋賀の1戦は激しい点の取り合いとなる。キックオフ早々にMIOに先制されたDELIZIAだったが、門田のユニフォームを借りている10.清原と今季は選手兼監督を務める22.市川のゴールで追いすがる。第1ピリオドは2-3とMIOのリードで折り返し。
この試合は昨年、プレー中に眼を怪我して長期離脱していた18.増田の復帰戦だったようだ。勝利して仲間の復帰を祝いたいDELIZIA磐田。
DELIZIA磐田には元アグレミーナ浜松のイヴァハシ ルーカス ヒデキが在籍している。かつてはDELIZIAには元浜松の選手が多く在籍していたが、最近はXEBRAやBIG HIP、EMERSONなど県内のチームに分散している。
第2ピリオドもシーソーゲーム。8.中村の連続ゴールと9.尾崎のゴールでDELIZIAが一時は逆転に成功。
しかし、その直後にMIOに同点ゴールを決められて5-5。
相手GKの4秒保持でゴール至近からの間接フリーキックを得る大チャンスもあったがこれを決めることはできずドローのままタイムアップ。
北コートではZOTT WASEDAと関西リーグ1部のCANCANBOYSが激突。CANCANBOYSでは元アグレミーナ浜松の江藤正博が選手兼監督を務めている。
こちらの試合も南コートと同じくシーソーゲームに。まずはキックオフ早々にCANCANBOYS、12.高橋が先制ゴールを上げる。
しかしZOTTも反撃。第1ピリオドの内に16.神田のゴールで同点とすると、第2ピリオドには14.一瀬のゴールで逆転に成功。
しかしCANCANBOYS、コーナーキックからのバックパスを受けたGK杉山がセンターサークル内からの18mロングシュートを決めて同点に追いつく！
さらに3.新畑もゴールを決めてCANCANBOYSが再度逆転に成功するが…
試合終了間際にZOTT･11.藤井のゴールで三度同点に、このままタイムアップとなりBグループは両ピッチともが引き分けでのスタートという接戦になった。
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第2試合：またも大接戦、CANCANBOYSとZOTTが1歩リード
DELIZIA磐田 2-3 CANCANBOYS
MIOびわこ滋賀 7-8 ZOTT WASEDA
4チームすべてが勝点1で並んだ状態で迎えた大会2日目、浜松アリーナの南コートでは地元･DELIZIA磐田と関西リーグCANCANBOYSが対決。
この試合もまたシーソーゲームに。第1ピリオド前半までは0-0の拮抗した状態が続いたが、12分頃に21.太田がペナルティエリア内でGKもかわしてゴール。先制はCANCANBOYS。
しかしすぐに22.市川のゴールでDELIZIA磐田が1-1の同点に追いつく。そして第2ピリオド立ち上がりすぐにコーナーキックから9.尾崎のゴールで一気に逆転！
だがCANCANBOYSも負けていない。25分頃に左サイドの角度がないところから18.山田が決めて再び同点。かつてデウソン神戸でプレーした山田慈英、これがCANCANBOYSに加入しての初ゴールだったようだ。
隣の北コートでも壮絶な点の取り合いとなっているグループB。まさかまたこのまま両ピッチ引き分けに終わるのではとも思われたが、24.大江のゴール前中央から突き刺す強烈シュートが決まってCANCANBOYSが逆転。
試合時間はまだ10分以上残ってはいたが、DELIZIA磐田もう一度追いつくことはできずこれが決勝点に。3-2でCANCANBOYSが勝点3をゲットした。
そして激しい打ち合いとなった北コートでのMIOびわこ滋賀 vs ZOTT WASEDAの一戦。まず試合をリードしたのはMIOだった。キックオフから30秒も経たないうちに先制ゴール、さらに連続ゴールで初っ端から2点をリード。
ここからはZOTTも目を覚まし、取って取られての撃ち合いとなるがそれでもMIOがリードを保ったまま、第1ピリオドだけで4-3と7度もゴールネットが揺れる大乱打戦となる。
第2ピリオドに入ると、最初こそ拮抗した展開となったが25分ごろから再びのゴールラッシュ。16.神田のゴールを皮切りに、3.本郷、14.市瀬が決めてZOTTが一気に逆転に成功。
2点差とされたMIOだが、30分ごろには連続ゴールを決めて同点に追いすがる。
それをZOTTが4.岡部のゴールで勝ち越せば、なんとその10秒後には10.木田のゴールでMIOが追いつく！譲らない両チーム。
しかし残り2分、セットプレーから12.石塚がゴール。その直前に不可解なファウル判定でカウンターチャンスを潰されたZOTTが鬱憤晴らす3度目の勝ち越しゴール！
これが決勝点となり、いかにサッカーに比べてゴールの決まりやすいフットサルとはいえ異例と言える合計15ゴールの壮絶な打ち合いに終止符が打たれた。
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第3試合：最後までどうなるかわからない大激戦、大混戦となったグループB
DELIZIA磐田 6-6 ZOTT WASEDA
MIOびわこ滋賀 2-2 CANCANBOYS
混戦の中で勝点を4に伸ばしたCANCANBOYSとZOTT WASEDAが一歩抜け出した形のグループBだが、まだすべてのチームに決勝トーナメント進出の可能性は残されている。
第3試合の結果次第では全チームが1勝1敗1分で並ぶ可能性もあるし、少なくとも負けているDELIZIAもMIOもこの試合で目の前の相手を倒せばそのチームとは勝点で並ぶことができるのだ。
FPが8人しかいない上に、せっかく復帰した18.増井が今度は足を怪我してしまったDELIZIA。すでに満身創痍だが、準決勝へ進むためにはZOTTを相手に2点差以上での勝利が必要だ。
そんな厳しい状況が逆に選手たちにやるべきことをはっきりとさせたか？南コートでの試合はまずDELIZIAがゴールを量産する。まずは2分に22.市川のゴールで先制！
8分には9.尾崎のシュート跳ね返りを24.下田が押し込んで追加点を奪うと、続いて9.尾崎の股抜きドリブルからファーサイドで待ち構えていた10.清原がゴール！
自分たちの攻撃ではZOTTのアグレッシブなプレスをぜんぜん回避できていないのに、相手の攻撃を止めてからのカウンターがやたらと決まるDELIZIA磐田。第1ピリオド残り20秒には15.ルーカスから9.尾崎でゴール！
「あんな速くてうまいカウンター、関東には絶対にないです」と、レジェンド清野潤も舌を巻いたDELIZIA磐田の堅守速攻。なんと第1ピリオドは4-0での折り返し。
第2ピリオドに入っても、ハーフに引いてのマンツーマンディフェンスからカウンター狙いを徹底するDELIZIA磐田。またもそのカウンターから9.尾崎が独走ゴールを決めて5-0。
奇跡の逆転決勝トーナメント進出に必要な2点差勝利に向けて、十分な貯金を稼ぐことができたかに思えたが… ここからZOTTの大反撃が始まる。
スコアだけ見ればワンサイドゲームだが、磐田のゴレイロ杉本の好セーブに助けられていた場面も多分にありZOTTもしっかりチャンスはつくっていた。
「やれていることも見失わないように」そうベンチで声をかけ続けたという清野監督の狙い通り、たったの1ゴールで流れはガラッと変わる。
第2ピリオドなかばの30分頃に、ZOTTが反撃の狼煙を上げると、34分、35分と連続ゴール。一気に5-3と追い上げられてしまったDELIZIA磐田、もう1点もやれない展開に。
しかし36分ごろにもZOTTがタイムアウトを取ったCKから失点してしまうと、取り返さないとという焦りからか、不用意なチャレンジをしてカウンターから被弾。ついに同点に追い付かれてしまったDELIZIA。
更に試合時間が残り1分を切ったところ、普段はZOTTの下部組織でプレーする20.大澤がスライディングファー詰めシュートで逆転ゴール。
一時は5点差をつけたが6-7とひっくり返されてしまったDELIZIA。1分にも満たない残り時間で3点を奪うのはもはや現実的ではない…
それでも負けて終わるのはいやだ！そんな意地が、プライドが、現れたような9.尾崎の独走カウンターがまたも決まる。
DELIZIA磐田が最後の最後に7-7の同点に引き戻して試合終了。ボロボロになりながら意地で掴み取った勝点1だったが、残念ながら大会最終日は最下位決定戦に臨むこととなった。
決勝トーナメント進出を賭けて関西リーグ同士の対決となった北コート、1分1敗のMIOびわこ滋賀と1勝1分のCANCANBOYSの対戦。
キックオフから主導権を握ったのはCANCANBOYS、しかし攻め続けてもゴールが決まらない。
すると第1ピリオド終了間際にMIOがゴールで先制。第2ピリオドにもMIOが追加点を上げて2-0に。このまま終われば1勝1敗でCANCANBOYSと並び、さらに得失点差で逆転することができるが…
しかしそうは問屋が下ろさない。CANCANBOYSが1点を返すと、さらに2-2の同点に持ち込んでタイムアップ。
どちらの試合も一時は1敗チームが2点差をつけてリードし、逆転での準決勝進出の可能性も十分にありえた大接戦だった。
Bグループ順位表：大接戦の結果、準決勝進出はZOTT WASEDAとCANCANBOYS
激戦となったグループBでは、最終的に1勝2分のCANCANBOYSとZOTT WASEDAが勝点5と得失点差+1で並んだが、総得点の差でZOTT WASEDAが1位、CANCANBOYSが2位で準決勝へ進出。
そして2分1敗のDELIZIA磐田とMIOびわこ滋賀では、やはり総得点の差でMIOが3位、DELIZIAが4位で翌日の順位決定戦へ回ることになった。
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