FUT-LOG

フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

【FP“ほぼ”全員ゴール!アスレが開幕ロケットスタート】女子Fリーグ 2023 第1節 立川アスレティックFCレディース×ミネルバ宇部

2023年6月18日(日)


フットサルファンにとって6月は開幕ラッシュでとにかく忙しい!男子FリーグのDiv.1、Div.2に続いてこの週は女子Fリーグが開幕。しかもその開幕節が今季から新規参入したアニージャ湘南のホーム・シンコースポーツ寒川アリーナで開催となれば行かないわけにはいきません。


アニージャが女子Fリーグに参入してくれたおかげで、小田原アリーナ、町田市総合体育館を抜いて自宅からいちばん近いトップリーグ会場となりました。高速にも乗らず30分で来れるこの近さ!助かります😆


もちろん地元湘南のチームが女子Fリーグでどこまでやれるのか?も気になりますが、本ブログ的にはその湘南から立川アスレティックFCレディースに移籍した小野直樹監督に注目。アニージャの監督としてこのFの舞台に帰ってくることを想像していましたが、形を変えて4年ぶりのトップリーグへの復帰戦です。


素人が撮った下手くそな写真ですが、それでも時間とお金を使って現地まで足を運び夫婦で一生懸命撮った写真です。引用の際には出典の明記とサイトリンクをお願いします。無断での転載・転送はご遠慮ください。


日本女子フットサルリーグ2023-2024 第1節 立川アスレティックFCレディース vs ミネルバ宇部

2023.06.18 sun 10:30 シンコースポーツ寒川アリーナ 入場者数 146人

試合結果

立川アスレティックFCレディース 23-0 ミネルバ宇部

※得点者省略

試合動画

※女子FリーグはハイライトもフルマッチもSPOTV NOW会員登録で無料視聴可能



昨シーズン3位の立川アスレティックFCレディース。さいたまSAICOLOやアニージャ湘南で手腕を振るってきた小野直樹氏を新監督に迎え、今季こそめざすは優勝だ。


昨シーズンは勝点を1ポイントも得ることができないまま最下位に終わったミネルバ宇部。更にほとんどの選手が退団してしまい、この日出場のFP5人のうち4人が新加入選手とほぼ総入れ替えだ。


第1ピリオド:序盤から立川がゴールラッシュ!

試合はキックオフから一方的に立川が攻め立てる展開となる。14名フルでベンチ入りし、3セットを組める立川に対して宇部の出場FPはわずか5人。立ち上がりこそなんとか耐えるが、徐々にスタミナの差が現れはじめる。

4分に27.佐々木のカットインミドルシュートが決まって立川が先制すると、これを皮切りに立川のゴールラッシュが始まる。7.神崎の左サイドからのミドルシュート、77.宮崎の反転シュート、さらに15.猪又のドリブルシュートが決まって一気に4点リード。


アスレといえば、男子も女子もピヴォを置いた3-1の戦術を得意とするイメージがあるが、昨シーズン何人かの選手が退団した立川はピヴォ不足で新しくクアトロに取り組んでいるようだ。しかしサードセットでは77.宮崎をピヴォに置き3-1システムを敷いていた。

攻撃の手を緩めない立川、12分にはここまで何度も惜しいシュートを放っていた88.桑原がついに決めると、ゴール前でのパス交換から最後は9.森田が押し込み、77.宮崎がまたもピヴォ当て反転シュートで 2ゴール目、10.中島からの折り返しに飛び込んだ17.坂本が押し込めば、キャプテンの14.藤田が圧巻のミドルシュート。


最後には宇部のオウンゴールもあって、なんと第1ピリオド終了時点でスコアは10-0。出場選手たちが満遍なくゴールを決めている立川だが、とくに 9.森田、15.猪又、27.佐々木、88.桑原のセカンドセットはこの時点で全員が得点している。


一方的な展開に、宇部は後半せめて一矢を報いることができるか?


第2ピリオド:後半も勢いやまぬ立川、FP”ほぼ”全員ゴールで23得点

フットサルの試合では実力差があると前半だけで大差がついてしまうことはままある。しかしこのペースだと一体何点入るんだ!?と前半に思っても、後半に入ると意外と試合が落ち着くことが多い。守る方が慣れてくるからか、攻める方が気持ちに余裕を持ってしまうからか、要因は様々だろう。

しかしこの日の立川は第2ピリオドに入ってなお、その攻め手を緩めなかった。開始早々、14.藤田が右サイドからGK足下ニアを抜くシュートでの追加点を上げると、25.嶋中のシュート性のパスに27.佐々木がファー詰めで合わせれば、その直後にはアシストした25.嶋中自身もゴール。

まだまだ止まらない立川。宇部のオウンゴールに加えて、29分にはゴール前への折り返しに合わせた 8.黒本がゴール。昨年度結婚して、櫻庭から黒本に姓が変わってからはこれが公式戦初ゴール。さらに18点目にはキックインからロビングパスを受けた新加入の42.薬師がGK頭上をぶち抜く豪快シュート。


なんと、これでゴールを決めていないFPはあとNo.10の中島詩織のみということに。ベンチでは周りの選手たちがプレッシャーをかける。

このあと立川は試合終了まで攻撃の手を緩めずに更に5点を追加するが結局10.中島は得点できず、さすがに「3セットのFP全員がゴール」という大記録の樹立とはならなかった。しかし今季こそ浦安の連覇阻止を狙う新生・アスレレディースにとっては自信を深める最高のスタートになっただろう。




うーん。これはまた大変な試合を見てしまいました。これほどの点差がついた試合は少なくともFリーグでは男女合わせて新記録だそうです。自身の観戦記録の中では第14回全日本女子フットサル選手権グループリーグでの福井丸岡RUCKとアルコ神戸の壮絶な得失点差争いが思い浮かびますが、試合時間の違いがあるとはいえ、あれでもさすがに20-0でした。やっぱりこれが新記録か…🤔

しかし全日本選手権では女子Fチーム vs 地域リーグチームという構図。一方で今回のこれは国内トップリーグでのゲームなのです。ミネルバ宇部はこのあとも国内トップのチームとの試合を重ねていかなければなりません。

心が折れそうになるシチュエーションのなか、宇部の選手たちは最後まで頑張っていました。とくにキャプテンのNo.39 時髙美紅選手の見せた闘志は会場で見ていた多くの人の心を打ったことでしょう。この日のツイートで1番反響があったのはこの投稿でした。

選手の頑張りには感動する一方で、どうしてミネルバ宇部というチーム、クラブがこういうことになってしまったのか。このまま女子Fリーグは降格のないまま続けていってよいものなのか。論議を巻き起こすきっかけとなるべき試合を目撃したように思います。


関連記事


参考記事


にほんブログ村 サッカーブログ フットサルへ
にほんブログ村

スポンサーリンク